ALBIWAY ALBIWAY

オレラグ

【Preview】第7節 FC町田ゼルビア戦

2019年4月2日

こんにちは。
当方、Mr.childrenの「innocent world」がヒットしたり初代プレイステーションが発売されたりした平成6年の生まれなのですが、いよいよ“前の時代に生まれた人”になってしまうようであります。といっても20代半ばから急に老けるわけでもないですし諸先輩方からすればまだペーペーの若造であることに変わりないのだとは思いますが、大きな1つの時代の区切りを目前にして嫌でも時の流れを感じてしまう2019年卯月の始めです。
と、余所行きにそれっぽく入ってみましたがそんな悠長に時代の移ろいを感じて物思いに耽ってもいられません。連敗です、そして連戦です。
焦ってもいいことないと思ってはいるのですが、それでも気持ちはザワザワして穏やかではありません。
今節、まだまだ寒いであろうミッドウィークの夜、ビッグスワンに迎えるのはFC町田ゼルビアです。

FC町田ゼルビア

相馬直樹監督が指揮するのは今季で通算7年目になります。
昨年はJ1ライセンスを持たない中でも最終節まで優勝の可能性を残す躍進を見せて最終的にはクラブ史上最高の4位という成績を残しました。
継続は力なりというのを実践しているチームです。

その継続というのは4-4-2をベースとしてワンサイドからの縦に鋭い攻撃と、守備においてはボールと逆サイドの選手も極端なまでに中央に絞って片方のサイドに追い込んでしまうというやり方です。
全体のラインは非常にコンパクトでありしかも高く設定されています。
これらの事象はデータにも表れており、昨季敵陣でのボール奪取回数がリーグ最多。また、ボールを奪ってからシュートまでいく時間もリーグで最短だったようです。特長のハッキリしたチームであることは間違いありません。

ただ、特長がハッキリしている反面、弱点もハッキリしています。
ワンサイドに寄せて奪いに来るため、逆サイドには大きなスペースが生まれるのでサイドチェンジは効果的ですし、高いラインの裏を一発で狙うというのも有効な手段の1つです。
昨年ホームで会心の勝利を挙げた時はピッチを広く使う意識を持ちそれを実践できていたのですが、その観点から言えば特に期待したいのはやっぱり新井ということになるでしょう。
昨年のその会心の試合で言えばピッチを広く使う上で広瀬の活躍があったのですが、同じように高精度のフィードを持っている新井もこの対戦でこそ彼の特長を存分に活かせるはずです。
彼が攻撃の起点になれるかは注目すべきポイントになるかと思います。

組織的なチーム

町田はゴール裏から見てサイドの圧縮を見るのも楽しいですし、横から見て綺麗なラインコントロールを見るのもおもしろくて個人的に好きなチームなのですが、良くも悪くもとても組織的なチームです。
良くも悪くもというのは良い部分で言えばチームとしてとにかくまとまっているため大崩れをすることはほとんどありません。
今季山形に3失点、金沢に6失点していますが、これはかなり珍しいことであり、ここ2試合はまた1-0で渋く勝ち切れているので自信は回復していると見ていいかと思います。
悪い部分というか、脅威ではないと言った方がいいかもしれませんが、それは攻撃において突出した個で強引に打開してくるというような選手はいないというところです。
そういう選手がいないからチームとしてアタックするのか、そういうチームだから突出した個はいらないということなのか、どちらが先なのかそもそもそれは鶏か卵かみたいな話なのかもしれませんが、どちらにせよ守備においてはチームとしての組織力によって安定感が担保されているのに比べて決定力というところは多少苦労している気もします。

また、町田は奇をてらうチームではなく安定したチームなのでこちら次第でいかようにもなるというか、新潟の取り組みの善し悪しが如実に出やすい相手なのかなという印象も持ちました。

奮励は歓喜を呼ぶ

ゲームの展開の予想としては上に書いたように昨年のホーム戦のようにボールを素早く動かすことで空いている逆サイドのスペースからどんどんチャンスを作れる可能性もありますし、その反面前節徳島戦の前半のように腰の引けたプレーをしてしまうと自陣から出してもらえないハーフコートゲームを強いられる可能性も十分に考えられます。実際昨年のアウェー戦ではそのような試合になってしまい命からがらなんとか引き分けに持ち込んだという経験もしました。
同じ4-4-2同士のマッチアップとなった今季第4節の金沢vs町田戦では結果的に6-1の大差がつきましたが、前半しばらくの間お互い球際で激しくやりあい、ボールの落ち着かないガチャガチャした展開になっていたので、まずそこでしっかりやりあって先手が取れればベストですし、最低でも0-0のまま持ち込めれば、これも先に書いたように強引に打開してくるようなことはあまりないので勝機は膨らんでいくのではないかと予想します。

そして先手を取られない、最低でもタイスコアで進めるためのヒントとしてその第4節の金沢vs町田戦の試合後に金沢の監督であるヤンツーさんがおっしゃっていたのは「ゲームの中では必ずミスがある。でも1つミスをしてもすぐにカバーしたらそのミスはゼロになる」ということであり、それはつまり昨年のアウェー町田戦で解説をされていた安英学さんがおっしゃっていた「勝ちたいのであれば目立たないことを全力でやらないとなかなか勝てない」という言葉に繋がるのかなという気がしています。

最後に

さっき天気予報見たら水曜日のところに雪マークがあるじゃないですか。
いやいやいや、困る。
ホームでのリーグ戦平日開催はこの試合が今年最初で最後になるわけで、制服や仕事着でスタジアムへ行くと先着1000名様はチケットがお安く購入できるという制服&仕事着デーなるものが開催されるそうですし、寒くなるのはもう分かっていますからどうにか何も降らないでいただけることを願うばかりです。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。