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オレラグ

勝点は歩いてこない、だから奪いに行くんだね【Preview】第15節 FC琉球戦

2019年5月24日

こんにちは。
冒頭で何か書くか迷ったのでとりあえず沖縄の思い出話からしますね。オチもサッカーとの関係もない、とっても私的な話なので興味ねーよって方は飛ばして本題からどうぞ。
高校の修学旅行が唯一の沖縄訪問なのですが、とにかく楽しかったのは3泊4日の3日目にあった伊江島です。
着いて早々頂いたそばと夕飯に頂いた絶品のお肉を始めとして、綺麗な海はもちろん、動物とのふれあい、忘れてはいけない悲惨な歴史の跡、シンボルである城山などなど非常に見所の多い場所でした。
ただ、そんな中でもインパクトが大きかったのは、案内と民泊でお世話になった、ほとんど訛りで何言っているか分からない元気で陽気なおじちゃんと、そのおじちゃんにいきなり誘われて夜11時くらいから作り始めたサーターアンダギーのおいしさです。
だから、自分にとって沖縄といえば美ら海水族館でも首里城でもなく、伊江島のおじちゃんとサーターアンダギー、となったわけです。
また行きたいな〜と思ってはいますが、果たしていつになるのか……。

FC琉球

はい、思い出話終わり。本題入りましょう。

いよいよアルビレックスを応援する旅路が沖縄まで続くことになりました。何年か前にタイで試合なんてこともありましたが、あれはあれでエモーショナルな出来事ではありますが、今回はれっきとしたリーグ戦。
いろんな意味でアツそうです。

というわけで今節の相手はFC琉球。
昨年史上最速の早さでJ3を制し、今季も初めてのJ2という舞台でここまで勝ち点20の10位と健闘しています。
J3制覇へ導いた金鍾成監督は昨年限りで退任しましたが、新監督に経験豊富な樋口靖洋さんが就任して、それまで培ってきた攻撃的なサッカーはうまく引き継がれているようです。樋口さんもY.S.C.Cを率いていた時から琉球のサッカーにはシンパシーを感じていたというか、お気に入りみたいだったようで、そのあたりは上手な監督選びをクラブが行ったということなのでしょう。

強力な攻撃

今季ここまでの基本形は4-2-3-1。1試合だけ4-1-4-1でスタートした試合があったり、試合中さらに攻撃的にするために2トップへしたりすることもありますが、4バックであることは不変です。

最大の特長はしっかりポゼッションしながら相手の守備を崩していける高い技術と連動性ではないかと思います。
後方ではCBとボランチの4人がスクエアの形、または台形っぽくなりながらビルドアップを担い、その間に両SBは高い位置を取ります。
そこからレンジを問わない短、中、長距離のパスを駆使して縦パスを入れると、それに対して複数人が近い距離感でリズムよく絡んで相手の守備を抜けたり、かわしたりしていきます。また、それを中央でもサイドでも遜色なくできるのも強みです。

相手の守備を崩していける点をもう少し具体的に、水前寺清子さんの名曲風に表現すると“2歩進んで1歩下がる”プレーの質が非常に高いです。
ビルドアップからの縦パスを主にFWの鈴木が収めることで歩を2つ進めると、1歩下がったトップ下の風間やボランチの上里、小松あたりが前を向いた状態で受けることができます。
さらにここから鈴木を越えて再び2歩進んだパスが送られると、そこにはSBやSH、またはさっき1歩下がって受けたボランチではない方のボランチが飛び出してゴール前へ迫ります。ここまで来ればそのままシュートなりクロスなり、さらに再び1歩下がるマイナスのボールからシュートなど、様々にフィニッシュの形を作れるわけです。

売りでなくとも侮ることなかれ

守備に関してはそこを売りにしているチームではないので、特に堅守のイメージはありませんが、特に失点が多いわけでもありません。しっかりボールを持って攻撃の回数や時間を長くすることで、結果的に守備や失点のリスクといったものを抑えることができていると言えそうです。
特徴としては高めのライン設定でコンパクトさを保ち、奪われた後の切り替えは非常に速く、そして厳しい印象があります。
前節の岡山なんかはそれに苦しめられ、前半ほとんどボールをつなぐことができず、攻めの形を作れないまま45分間我慢の展開を強いられていました。
新潟も試合の中でしばらく苦しい展開が続く時間が来るでしょうし、下手したら我慢が中心の90分間になることも十分考えられるので、それは想定しておいた方がよさそうです。

危険な場所を最優先に

改めてですが琉球はとっても強いです。
じゃあ新潟としてはどうするべきかという話なのですが、琉球が近い距離感でテンポよくボールをつないで崩すことができるのは、ボールの受け方がいいのだと思います。ただ、これだとザックリしているのでもう少し掘り下げると、ボールを受ける位置に入るタイミングがいいのかなと感じました。

例えばいい位置で、いい体の向きでボールを受けるとしても、最初からそこにいれば相手も準備ができて取りに行きやすいです。
しかし、直前まで入らずに空けておいて、スッと入った瞬間パスを受けられれば相手は予測が難しく、奪いに行くのにもわずかなラグが起きてしまいます。そこで飛び込んでしまえばその後が1つ1つ後手になって相手の思う壺です。したがって、崩しに来ているシチュエーションの時は食いつきすぎずに多少余裕を持って、裏やより危険な中央のスペースをまず埋める意識があってもいいかもしれません。

また、琉球はいい崩し、いい攻撃ができていながらも、決定力と言う部分に関しては伸び悩んでいます。開幕4連勝の頃こそゴールを量産していましたが、6節のレノファ山口戦以降複数得点が取れていません。さらにセットプレーからのゴールもリーグで最も少ない数字です。
だから、新潟としては危険なところはセットプレーになってもいいからセーフティーに逃げるとか、最悪ファールをしてでも止めにいくとか、割り切った判断も必要になるかと思います。

ペース配分とカウンター

逆に点を取るためにはどうすればいいかという話ですが、やっぱりプレスをかけるのは有効だと思います。「ボールは持てば持つだけリスクになる」みたいな言葉をどっかで読んだことがあるのですが、これは確かにそうで、特に自陣からボールをつなぐチームは奪われれば即ピンチの状況になりやすいので、そういった意味で一定のリスクは内包しています。
琉球は十分に訓練されている技術の高いチームなのでそう簡単にミスすることはないと思いますが、それでも1試合のうちに1、2回はそういうことが起こり得るでしょう。
しかし、全部が全部プレスをかけるのはあまり現実的ではありません。
特に、ナイトゲームとはいえ沖縄は間違いなく新潟より気温が高いでしょうし、さらに梅雨に入っているため高い湿度というのも気温以上に懸念される部分です。雨の心配はなさそうですが、高温多湿は体力をみるみる奪っていきます。
上手にペース配分をしつつ、ここぞ、でボールを取りに行く、というよりも狩りに行くらいの迫力を持ちたいところです。

また、琉球はボールを持って人数を掛けて攻め込むため、カウンターは狙いどころになります。特に高く攻め上がったSBの裏は起点を作りやすいはずです。
さらに、カウンターでサイドから持ち込むことで、琉球は必死に戻ってくるわけですが、その時に1つパスを下げると、そのパスを受けた選手へのアプローチがやや遅くなることがあるように見えました。
ここで迷わずクロスなりシュートを狙っていきたいところです。

最後に

11節の時は無敗の水戸を止めることはできませんでしたが、今度はその水戸を止めた琉球の、ホーム28戦無敗を止めるチャンスがやってきました。
現地にどれくらいの新潟サポさんが行かれるのか分かりませんが、試合後歓喜の泡盛ツイートやオリオンビールツイートがたくさん見られることを楽しみにしたいと思います。