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オレラグ

涙【Review】第19節 ツエーゲン金沢戦

2019年6月24日

信じられない、いや、信じたくない訃報を聞いて、正直何もかも嫌になるような、そんな真っ暗な感情に覆われています。

早すぎるよ……ターレス……。

ご冥福をお祈りします。

金沢戦のレビューはここからちゃんと書いていきます、はい。

スタメン

新潟は3試合連続で同じスタメン。前回のレビューでも書きましたが勝ったらいじるなというのもあるでしょうし、わざわざ代える必要はないという判断でしょう。
金沢は前節から2人変更。
3試合ぶりの出場となる垣田とトゥーロンから帰ってきた小松の2トップで来ました。

前半

始まってみると金沢の守備は4-4-2でシンプルに対面を見る形でやってきました。プレビューの予想は見事に外れです。また、トップ下の善朗に関しては終始大橋が目を光らせているような印象でした。
試合後のコメントで吉永さんは「終始、相手のリズム、テンポの速い状況で・・・」とおっしゃっていましたが、正直自分の中では予想よりも落ち着いた展開だったような気がします。お互いプレスをかけるところはかけますが、それに対して簡単に蹴らず、特に新潟の方は短いパスをつなぐ意識の下やっているようには感じました。
お互いのプレスに関しても、特に金沢の方は思ったよりもハードではなくて、もっと行ったり来たりしてガチャガチャした試合になるかと思っていたので、そのへんも自分の読みの甘さが露呈しました。

まあ、そんな自分の予想なんてどうでもいいとして、立ち上がりから解説の方もご指摘されていましたが、少し中央のくさびを入れられ過ぎていました。そんなくさびに対して奪いに行った広瀬が早々にイエローを受けてしまいますが、カードをもらったことはよくなかったにしろ、常にあれくらいハードに取りに行ければよかったなとは思います。
しかし、そうできなかったのは全体のラインの距離感に問題があったのではないかと感じました。そこはまた後ほど。

ファーストシュートは11分。
ゴール中央やや左、31mの距離からFK。フランシスが思い切って狙っていきますが外れます。
ただ、このFKに至った新太のカットからの仕掛けはグッドでした。
17分には再びフランシス。
レオが中盤でポストプレー。サチローとのワンツーで前を向くと、さらに善朗とのワンツーで前進。右サイドに展開するとフランシスが受けてミドルという流れでした。
テンポのいいパス交換からフィニッシュまでのスムーズな運びはとてもポジティブなものだったと思います。

金沢の最初のシュートシーンは確か28分。
右から藤村のCK。中央に流れてこぼれ球がフランシスにあたり、最後は廣井のオーバーヘッドも外れます。
ちなみに金沢は当初右SHに加藤、左SHに金子でやっていましたが、恐らく22,3分頃だったかと思いますが逆にしていました。

31分には新潟に決定機。
右から善朗のCK。カウエがドンピシャヘッド!
しかしわずかに外れてしまいます。ほんのあとわずか……悔しい…。

終盤は金沢に押し込まれる展開でした。
42分は藤村からのサイドチェンジを一旦はゴメスがカットしますが、金子がそのルーズボールを拾うと小松とのワンツーからシュートを放ちます。
さらに44分には、白井のフィードを金子がすらすと、垣田が落とし小松が受けて左の加藤へパス。そのままシュートまで持ち込まれます。
どちらも枠には飛ばず事なきを得ますが、金沢にセカンドボールを拾われることが多くなってしまい連続でピンチを作られました。

それでもお互いノーゴールで前半を終了します。
終盤を除くと、全体としては両チームとも縦パスが入らない、もしくは入っても次が続かないというもったいないシーンが多い中で、新潟の方がややフランシスを筆頭に個の突破で押し込むシーンは作れた印象もありました。

後半

開始早々の48分に金沢が決定機。
ゴメスのCKがクリアされると小松が拾い、金子へつながれて運ばれます。
上がってきた加藤へラストパスを送りますが、加藤のトラップは大きくなって大谷が飛び出してキャッチしました。
逆足の右だったこともあるでしょうし、雨によってスリッピーになっていたことも影響したのかもしれません。とにかく救われます。

しかし、それも束の間の50分、やられました。
右から藤村のCK。ゴール前で小松、広瀬と跳ね返ってこぼれたボールを最後は小松が押し込みます。
広瀬としては手前で飛んでいた選手によって見づらくなり反応が遅れたのかもしれませんし、解説の方もおっしゃっていたように多少不運な部分もあるでしょうけど、それでもやはりわずかでもマークを離しちゃっているわけで、そのわずかなところが決定的な違いになってしまうわけです。

前半の終盤から押し込まれた流れそのままに、後半立ち上がりに先制点を献上してしまいますが、そこからなんとか焦らず落ち着いて取り返しに行く感じは見えたように思います。
57分にレオがエリア内で受けて強引にシュートまで行ったシーンがありましたが、あそこで久しぶりにいい縦パスがカウエから入っていました。
60分には左サイドでゴメス、善朗、新太とボールを動かし、新太がレオとのワンツーで深く侵入してクロスをフランシスがつないで最後はレオシュートというシーンも作ります。

62分の右から中央のカウエを経由してゴメスが仕掛けてクロスまで行ったシーンなんかも、解説の方は「右サイドで(人を)集めておいて逆サイドフリーの堀米選手を作るという良い攻撃でした」とおっしゃっていましたが、正直どれくらい片方に集めてから逆へ展開するイメージを意図的に持ってやっていたかは分かりませんが、それでも詰まったように見えても作り直して攻める意識はこれ以外にもありました。

すると64分、追いつきます。
左サイド新太からのくさびのパス。レオがうまく相手を抑えながら前を向き縦へ突破すると、低くて速いクロスに飛び込んだのは善朗!ブラボー!
いいくさび、いい突破、いい走り込み。さらにその前にビルドアップの時ゴメスが内側に入っていたのもよかったです。
相手のSBを引っ張り出してレオをCBと挟み打ちできないようにすることへ繋がっていたのかなと思います。

同点直後に金沢は金子→清原を投入。そのまま右SHに入ります。
それ以降清原の嫌らしい位置取りに苦労した影響もあるかもしれませんが、金沢の運動量の優位性が少しずつ出てきてセットプレーは3回与えていました。新潟もフランシスのがんばりでCKを取ったりもしていましたが、ちょっと同点にするまでのような形は見られなくなります。

そして、74分再びセットプレーの流れからやられます。
右サイドのゴールから遠い位置でのFK。藤村は縦に走りこんだ清原へ預けてリスタート。清原から落とされたボールを藤村はワンタッチでゴール前へ。ニアサイドに垣田が入りこんでヘッド。失点。
クロスをワンタッチで入れた判断がよかったこともありますが、決めた垣田も、マークに付いていた広瀬本人も話していたように、ボールを見てしまったことで反応が遅れて前に入られてしまったようです。
また、大谷もあそこは出る必要はなかったのかなと思います。推測としてはフワッとした大きなボールだったので行けると思ったのかもしれませんし、広瀬が遅れて垣田に前へ入られていることに気づいたために、自分が行かなきゃと対応しに出たのかなと思ったりしました。あくまでも勝手な推測ではありますが。
清原投入以降3回セットプレーがあったと書きましたが、それは全てシンプルにゴール前へ入れるボールで、ヒヤリとしながらもなんとか跳ね返していました。しかし、短いパスでちょっと目線を変えられたところでまんまとやられてしまうというのは……。なかなか悪癖が治りません。

残り10分強、再びビハインドになった新潟は81分には広瀬→至恩、フランシス→貴章の2枚替えでカウエをCB、善朗をボランチにそれぞれ下げて両翼に貴章と至恩を配置します。
さらに89分には新太→凌磨で、凌磨を右に置き貴章の高さを中央に持っていきました。
対してリードした金沢は、88分に小松→沼田を投入し、加藤をFW、毛利を左SHへ上げて沼田を左SBに入れることでゲームを締めにかかります。

終盤のチャンスとしては2つ。まず79分の左サイドから善朗のクロスにゴール前でカウエが触り、レオが収め、広瀬が飛び込み、最後は新太が体に当てて狙ったシーン。
もう1つはアディッショナルタイム+3分。左サイドからゴメスのクロスにファーサイドの貴章が折り返したボールを凌磨のヘッドというシーンがありましたが、いずれもGK白井の好守に阻まれました。

試合終了、2-1。
前節栃木戦はロジカルな勝利なんて書きましたが、この試合はまさに金沢にしてやられた、非常にロジカルな敗戦と言えそうです。
「負けに不思議の負けなし」という言葉の通り、敗戦がロジカルなのは言ってしまえば当たり前ではありますが。

前線(レオ、善朗)と中盤より後ろの距離感

「いい時と悪い時のバラつきがまだありますが」と前半の途中解説の方に指摘されていましたが、レオと周りとの関係にしても、全体の各ラインにしても、距離の遠さは気になるところでした。
例えば図の24分25秒〜35秒までのシーン。
大武のインターセプトからゴメス、サチロー、善朗、レオとつながりますが、レオのパスがミスになってしまい、山本のカットがそのまま垣田に入って4対4の状況を作られるという流れです。

垣田に入った時、解説の方は「もっとタイトに行きたいですね」とおっしゃっていましたが、要はタイトに行けていないのは行くための準備ができていないということではないでしょうか。
画面では確認できないので事後状況からの予測にはなってしまうのですが、善朗がポストプレーをしている時点で少しでも上げることはできなかったのか、上げていたとしても、もういくらか早く上げられなかったかなと思ってしまいます。
もちろん、テンポよくつないでスピードに乗って出て行こうとした刹那、カットされたボールがワンタッチで来ているので難しい局面であることは重々理解してはいるのですが、最低でも善朗からレオへ出たあたりでもう少し前へ上げたり、上げる意識を持ったりできなかったかなと思ってしまいました。
もう1度繰り返しになってしまいますが相当シビアで難しい局面であることは間違いないというのは分かってはいるのですが……。う〜ん……。

もう1つ挙げると、42分の金子のミドルシュートに至ったシーン。
藤村の対角のサイドチェンジを一旦はゴメスがカットしますがセカンドを金子に拾われてそこからシュートまで持っていかれた流れです。
これは3ライン(ディフェンスライン、中盤のライン、前線のライン)が均等にやや離れている気がしました。
41分44秒、藤村が毛利からボールをもらった時の新潟の全体の縦幅が恐らく35m前後あるように見えましたが、これだとちょっと広すぎます。
できるだけ常に30m未満、できれば25mに近いくらいのコンパクトさを維持して守りたいところです。
基本的にはディフェンスラインが上げることでコンパクトさを保つわけですが、そのためには前線と中盤で制限をかけないと上げられません。
しかしこのシーンの場合、藤村から毛利へパスが出た時に善朗が逆サイドへ替えられないようにCBの山本へのパスコースを消しながら回り込むようにプレスへ行っているのですが、その毛利へ下げた瞬間に中盤が出なかった(出られなかった?)ことで、結果的にFWと中盤の間で藤村がフリーで受ける形になっていました。
プレスの連動とコンパクトさの課題はこれまでも試合ごとに出たり出なかったりしていますが、だからこそ歯痒く思います。

SBのビルドアップの位置

こっちは良い話です。
前半に見せたサムエルのビルドアップ時のポジショニングの変遷がよかったと思ったのでご紹介します。
試合開始当初は通常通り開いてボールを受けていました。
ただ、25分50秒のシーンで恐らくこの日初めて内側(ボランチのような位置)に入ります。そうすることで広瀬からフランシスへのパスコースを作り、フランシスに入ると今度は自らが中盤でもらってリズムを作りました。

しかし、32分25秒では再び開いて受けると前のフランシスへ縦パスを入れ、さらに直後の33分18秒では開きながらも今度は自らが受けないことで、広瀬からフランシスへの真ん中を通るパスコースができました。

最初は外にいながら途中で内側に入った時、守る相手の左SH(加藤)としては外まで出て行く必要が無くなるのである意味楽になります。
ただ、ここからは推測なのですが、その後にまた開いて受けて縦パスを入れると、偶発的ではありますがそれがレオのチャンスまで行ったので、「開いたらまたしっかりプレスにいかなきゃ」と加藤に改めて思わせることができます。
それによって今度また開いて受けようとすると、そのプレスへ行く意識が強くなっていることで、やや早く出てしまいボランチとのギャップが生まれて、そこに広瀬からパスが入るという流れだったのではないかと思いました。

ちなみにSBからSHへの縦パスよりCBから斜めにSHへ入る縦パスの方がいいのは、SBからだと基本的に真後ろからパスをもらうので、自然と体は自陣ゴールに向いており、そこから相手のプレスが甘くない限り前を向くのは困難ですし、向き直す手間ができてしまいます。
対してCBからのパスだと体はピッチ中央を向いているので、視野を確保した状態で受けることができます。それがCBからの縦パスの方がいい理由です。

同点弾のところでもゴメスの動きについて少し言及しましたが、こうして両サイドSBが駆け引きというか相手とのマッチアップを考えながらやっていたのかなと思ったので、そこはよかったというかおもしろく感じました。

しかし、忘れてはいけないのはこういったビルドアップの工夫はあくまでも手段であるということです。
CBの間にボランチが下がって数的優位を作ってボールを動かすというビルドアップの方法も、もう今やほとんどのチームがやっているわけですが、この行為自体が目的になってしまっているケースは各種カテゴリーの試合で時々見られます。
それらはボールをスムーズに運ぶため、そして何よりゴールを奪うための手段の1つに過ぎないことを自戒を込めて書いておこうと思います。

最後に

4連敗からメンバーを替えて掴んだ連勝はあっさり2で止まってしまいました。こうなると、今度は4連敗の後メンバーから外された選手の奮起に期待したくなります。もちろん、その前からなかなかメンバーに絡めてない選手も同様です。
これは非常に私的な感情なので気にしなくていいのですが、自分は練習も全然見られてないですし1週間に1回ある試合を見ただけで選手の可否を判断できるほどサッカーの目利き力を持ち合わせていないので、“あの選手を使うべき”とか“あの選手よりあの選手の方がいい”というのは基本的には、特にアルビレックスの選手に対しては言えません。

決してそういうことを否定するつもりはありませんし、いろいろ思う事はそれぞれありますからそれはそれでいいんですけど、ただ仮に“それらの選手”が出て勝ったとしても今のチーム力としては恐らく上限はすぐそこではないかなと思ってしまいます。
つまり“それらの選手”以外のパフォーマンスも上がらないと、結局波のある不安定な戦いが繰り返されるだけな気がしてなりません。

なんだか最後は分かりづらい上に不満を溜めているように思われかねない文章になってしまいましたが、そんなことは全くないですよと一応付け加えておきます。

とにかく、みんなでがんばりましょうということです。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。