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オレラグ

橙の闘志を滾らせろ(暑いけど)【Preview】第26節 徳島ヴォルティス戦

2019年8月3日

暑いですね。
夏が本気を出してきた感じです。夜になっても全然涼しくありません。女子のインターハイでは熱中症の選手が出たために試合を前半だけで成立させたそうですが、そんな熱中症の事故のニュースも増えてきています。
それでも来年の今頃はオリンピックをやっているんですもんね……。大事なく行われることを祈るばかりです。

お互いしんどい

1年後の世界大会の心配はとりあえず置いといて、目の前にあるアルビレックスのお話に移ります。
こんな暑い中での中3日、中3日の3連戦もついに3戦目です。水曜日にはよりにもよってタフな町田とタフな試合を戦っているので、今節は間違いなく一番しんどい状況でのゲームになるかと思います。
そんなハードな3連戦最後の相手は現在9位の徳島ヴォルティスです。

ここまでの成績は10勝7分8敗。6月は4連勝と波に乗っていましたが、7月は自分たちよりも下位(町田、鹿児島)には勝利したものの、上位には(柏、山形)敗れてしまい勢いとしては少し落ち着いた感じです。
当然徳島も3連戦だったわけですが、先週土曜日に山形遠征、からの水曜日ホームでの試合、そして今週再び新潟遠征というなかなか面倒なスケジュールで戦っています。
今季チームで唯一全試合フル出場していたキャプテンの岩尾が出場停止なのも含めて、徳島も新潟と同じかそれ以上にしんどい状況でのゲームと言えるかもしれません。

岩尾不在の影響

相変わらず3バックも4バックも併用して戦っている徳島ですが、22節の柏戦で後半田向が負傷して以降は3バックで戦っています。前回対戦時は徳島が4-3-1-2で前からプレスを掛けてきたことで前半の45分間新潟は完全に抑え込まれてしまったので、今節も急に4バックへ変更してくる可能性は無きにしも非ずですが、最近の戦いを見ている限りは恐らく今節も3バックで来るのではないかと予想します。

3バックと2ボランチ(またはアンカー1人)を軸にビルドアップして、シャドーやFWがライン間に立って受ける、または相手を引きつけることで幅を取っていたWBがサイドから仕掛けて崩していく、というスタイルは基本的に変わりません。
ただ、先に少し書いたようにこのチームの心臓である岩尾が出場停止のため、ここはそれなりに影響があるかと思います。いつもよりビルドアップの質が下がったり、組み立てるところにいつもより人を割いてしまって前の人数が少なくなったりといったことは考えられるでしょう。
そうなれば新潟としては素直にラッキーではあるのですが、とはいえ岩尾がいなければいないなりの違った形を見せてくるかもしれません。彼がいないのは今季初めてなので当然未知数なことですのでそういう意味での恐さもあります。

とにかく大事になるのは守備のブロックを作った時に中央をしっかり閉じる。サイドはWBが1人の相手に対してできるだけ数的優位の状況を作る。
こういったところになるかと思います。
基本的にボールは持たれると考えた時、前回対戦時に新太が「リスペクトし過ぎた」という反省のコメントを残していましたが、リスペクトし過ぎず持たせているという気持ちは暑さもある中と考えればより重要になってくるのではないでしょうか。

サイドの駆け引き

3バックのチームは守備になるとWBが下がり5バックになって対応することがほとんどですが、徳島の場合は前から取りに行くかミドルゾーンで構えてから奪いに行く隙を窺うといった形がベースになっておりできるだけ引かずに対応しようとします。そのため形としては3-4-3のような並びか、またはボールとは逆のWBが下がって変則の4バックみたいな並びになるので、通常の3バックのチームよりつけ入るスペースが特にサイドにはあるはずです。
新潟としては町田戦ほど極端でなくてもいいですが、サイドチェンジや縦へのフィード、1つ2つ飛ばしたパスでフランシスや新太に入れることができれば一気に大きなチャンスになるのではないでしょうか。
相手のWBは攻撃において非常に鋭い縦への突破ができる選手なので、彼らをどれだけ守備に走らせることができるかといったことや、彼らは新潟のSBに対して積極的に奪いに来るので、あえて低い位置にポジションを取ることで彼らから離れて起点になれるかといった、サイドの駆け引きは見所になると思います。

内田と小西

内田裕斗の攻め上がりと気の利く小西には要注意です。
新潟はレオと善朗が前線でファーストディフェンスに行くわけですが、徳島は3バックなので単純に考えれば1人余ります。これに対して新潟はファーストディフェンスの2人が無理に行かないで3バックに持たせるか、SHが前に出て寄せるか、という選択肢があります。ただ行かないのであれば内田は自ら運ぶことができ、SHが寄せても相応のリスクを背負う上に内田は味方に渡してから前へ出て行くことができます。
したがって、どちらの対応策を取るにしても内田の方はしっかり消して、SHが出るのも内田とは逆サイドがボールを持った時に寄せるのがよさそうです。

そしてもう1人の小西。
ここ数試合を見ていてキャプテンの岩尾に勝るとも劣らないくらいのキープレーヤーに感じました。
3センターの一角、もしくは2ボランチの一角としてビルドアップのサポートをしつつ、状況を見て相手のライン間に入ったり、前線へ飛び出してチャンスを作ったり、さらにはセットプレーのキッカーも務めていました。
非常に捕まえづらい選手なので新潟の前線の選手が後ろまで下がりながら付いていって対応する必要が出てくるかと思います。走り負けないようにしたいところです。

新ルール

今節からJリーグでも19/20シーズンの改正された競技規則が適用されます。U-20W杯や女子のW杯、コパアメリカなどでもうご存知だったりご覧になったりしている方も多いかとは思いますが、ハンドの明確化、ゴールキック、FKの壁などなどわりと大きめの変更が複数あります。浦和の大槻監督は「最初はみんなが意識しているから、何かが起こる」と仰っていましたが確かにそれは十分に考えられます。
特にゴールキックのやり方に関しては味方の選手がペナルティエリアから出ずに受けてOKになったわけですが、リーグでポゼッション率が2位の徳島であればそこからのパターンや、ビルドアップの形は練習してきているかもしれません。十分に注意して臨みたいところです。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。