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オレラグ

千葉シリーズ【Preview】第31節 ジェフユナイテッド市原・千葉戦

2019年9月6日

やっと涼しくなってきたと思ったのも束の間、週末になってまた暑さが戻ってきているようです。
ラジオでフジファブリックのあの名曲を何度も耳にしましたし、もうすんなり秋に移り変わっていただきだいところです。まあ、天気に文句言ったところでどうしようもないのですが…。
今節は9月最初の試合。日中は暑そうですがキックオフの頃にはすっかり涼しくなっていることを切に願いたいと思います。

ジェフユナイテッド千葉

さて、第31節です。
もう余裕でシーズン3分の2を通り過ぎてしまって、この試合を含めて残り12試合しかないというところまで来ています。新潟の勝ち点は38、PO圏内とは13差。全く持って不可能ではありませんが、非常に厳しい状況です。
そんな立ち位置で今節ホームに迎えるのは、現在31ポイントで16位のジェフユナイテッド千葉です。
PO進出は数字上不可能ではありませんが、それよりも降格圏と7差しかないため現実的には下を気にしなければいけない状況なのが今の千葉です。

千葉と前回対戦したのは第2節。その試合が新潟の今季初勝利でした。それはそれは会心の試合、気持ちがいい試合だったことを皆さんもよく覚えておられるかと思います。
それ以降の千葉はというと、開幕4試合勝ちなしが続いたところでエスナイデルさんを解任。江尻さんの下で5節からリスタートします。
6節にようやく初勝利を挙げるとその勢いのまま連勝を果たしますが、その後はなかなか勝ち点を思うように積み上げられず、結局連勝はそれ以降なし。
連敗も江尻さん就任以降7月までは1回しかありませんでしたが、8月に入って4連敗。前節引き分けてようやく連敗を止めたという過程は新潟と同じです。

相手の攻めに惑わされない

江尻さんは就任してすぐ、それまで4バックを基本としていたチームを3バックにして主に守備のテコ入れをしたようです。実際エスナイデルさんが指揮していた頃のハイリスクが故の失点は減りましたが、それと引き換えにそれまで自慢だった攻撃の破壊力も低下します。
そこで、6月(19、20節)に連敗したのを機にシステムを4バックへ戻します。そこで攻撃の形を1つ見出しました。それがサイドアタックです。

左側では逆にいる右SH(堀米や茶島)も左に寄って数的優位を作り、コンビネーションや左SH(主に為田)の単独突破などで仕掛けていきます。
右側は右SHが中央や逆サイドに移ることで広く空いたスペースに、積極的な攻め上がりができる右SB(米倉やゲリア)が出てくるという両サイドで異なった攻撃の形を見せていました。
正直これがハマっていた当初に比べれば、最近は対策されてきたこともあるのかその色は薄くなっている印象ではあります。しかし、準備しておく必要はあるでしょう。新潟としてはあまり守備の時に人を動かされないようにある程度スペースを守る意識を持つのか、シンプルにトップ下が下がって人数を合わせたり全体がスライドしたりして対応するのか、はたまた前からプレスを掛けてそもそも縦パスを入れさせないようにするのか、いろいろやり方はあると思いますがとにかくこれらのことをしっかりと頭に入れて臨みたいところです。
ただ、柏戦の特に前半のような守備が継続してできれば問題は起きないかなとも思います。

隙を突け

千葉のここ何試合かを見て気になったところがボール(ボールホルダー)への寄せとリスタートの準備という部分です。
自陣でブロックを作って守る際にサイドへボールが出た時の寄せが、一見行けているように見えるのですが簡単にかわされたり、近くの選手とのパス交換で簡単に剥がされたりするシーンが何回かありました。
また、リスタートの準備ではCKやゴールに近いFKもそうですが、それ以上に中盤でのちょっとしたファールから与えたFKに対してクイックでリスタートされた時に少し対応が遅いように感じました。
このクイックでのリスタートを意識してやれれば、それによってボールホルダーへの寄せもさらに甘くさせることができるでしょうし、そうなれば徳島戦の2点目のように、割と浅い位置からでも新井のクロスをレオが受けてシュートなんていうチャンスが作りやすくなるのではないでしょうか。

寄せの話をしたのでついでにもう1つ。
自陣でブロックを作った時の話を書きましたが、エスナイデルさんの時ほど極端ではないにしろ、基本的には前線からプレッシャーを掛けようとするチームには見えました。
前からプレッシャーを掛ける際は、ボールホルダーに寄せるのと同時に周りの相手選手にもしっかり寄せて、完全に蓋をすることで蹴らせて回収することが2節前の甲府戦なんかは特によくできていました。
システムの違う甲府相手にもうまくできていたことを考えれば、自分達と同じ4-4-2(4-2-3-1)の新潟が相手であれば、よりハマりやすくなるのでやはり前からある程度取りに来るのではないかと予想します。
新潟としてはその際の逃げ道(ボランチが降りたり、裏のスペースへ蹴ったり)をしっかり用意しておきたいところです。ボランチが降りるということで言えば、今節は善朗が復帰するのと入れ替わりでカウエが出場停止になっています。報道や前節のプレーを鑑みれば代わってボランチに入るのはズミさんが有力だとは思いますが、ボールを配れて、ゲームを作れるズミさんには大いに期待したいと思います。

嫌なデータは覆せ

最後にデータの話で終わります。
千葉は失点の比率が極端に後半に偏っています。
総失点47はリーグワースト5位なのでそもそも失点は多いチームなのですが、前半だけでいうと12失点しか喫しておらず、これはリーグで5番目に少ない好成績です。
その反面、後半に35失点というのはリーグワースト2位という数字でもあります。
1点取られた後に下を向いてしまうわけではないと思いますが、うまく切り替えられないうちに追加点を奪われるというケースが多かったようです。新潟としては前半に先制して後半に追加点を取りそのまま勝てれば理想的ですが、仮に前半うまくいかなくて0点に抑えられたり、もしくは最悪ビハインドを負ったりしても、愛媛の川井監督が千葉戦後に「後半巻き返せる感覚はあった」と仰っていたようなそういうメンタルは持っておいて損はないかなと思います。

また、これは良いデータではありませんが、過去ホームで千葉に勝ったことがないということをいろいろなデータを眺めていたら見つけてしまいました。
振り返ってみるとフクアリでは負けなしでビッグスワンでは勝ちなしという逆転現象がずっと続いています。
今節でそんな悪いデータを払拭してしまいましょう。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。