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オレラグ

豆腐ぃ〜、胡麻入りぃ〜、がんもどき〜【Preview】第33節 ヴァンフォーレ甲府戦

2019年9月20日

こんにちは。
先に書いておきますがタイトルに深い意味はありません。甲府といったらこのお噺が思いついたというだけのことです。ちなみに結構好きなお噺ではあります。

さて、今週はついにヨーロッパのチャンピオンズリーグが開幕しました。いわゆるCLってやつです。当然Jリーグは見たいし、欧州各国のリーグ戦も見たい、そこへさらにCL開幕です。例年通りいよいよ追いつかなくなってきました。まあ嬉しい悲鳴ではあるのですが。
あんまり海外サッカーご覧にならないという方も是非毎節ビッグカードの1試合だけでもフルでご覧になっていただくことを強くおすすめします。

ヴァンフォーレ甲府

では、今週末のお話に参りましょう。
今節対戦するのは現在8位につけるヴァンフォーレ甲府です。
まず先に前回対戦を振り返っておきますが、6月1日の第16節に我々のホームで戦って、残念ながら0-2で負けています。
この敗戦でチームは4連敗だったわけですが、この時期が今季ここまでで一番辛くしんどかったと言っても過言ではないかもしれません。
あ…思い出さなきゃよかった…。

はい、仕切り直しましょう。

6月以降の甲府は大きな連勝もなければ大きな連敗もなく、しぶとく勝ち点は拾いつつもなかなか突き抜けられないといった感じで来ています。
ここ最近のリーグ戦では大宮、横浜FC、柏という上位との3連戦がありましたが、こちらも1勝1分1敗と可もなく不可もなくといった感じの成績でした。ちなみに今週は天皇杯の4回戦も戦っており、120分の激闘の末法政大を破ってベスト8へ進出しています。週中に試合(しかも延長込み)を行っているのでコンディション的なアドバンテージを淡く期待していましたが、直近のリーグ戦からスタメンを総入れ替えし、完全にローテーションを組んで臨んでいました。まあ当然と言えば当然の策なのですが。
したがって、今週末の試合に何か影響が及ぶことはほとんどないと言っていいでしょう。

様々な備えと持ち出す勇気

速攻が武器で、ブロックを作れば5-4-1で人数を掛けて守る、3-4-2-1をベースとして安定した戦いを見せているという全体的な大枠の形に関しては、前半戦から特に変わらず継続されていると思います。ただ、ここ最近の試合を見て少し変化を感じたところを挙げるとすれば、以前よりもややアグレッシブになっていることと、攻撃の迫力が増している印象を感じました。

当初からライン設定は割と高くてコンパクトにやっていましたが、前線の選手が相手のDFラインまで積極的にプレッシャーをかけることは少なかったように思います。
しかし、ここ最近の試合では4バック(2CB)の相手に対して1トップのウタカが軽くコースを限定するように寄せると、それに追従するように相手ボランチにはボランチが相手のSBにはシャドー、もしくはWBが出て来て前から蓋をするような守備をしていました。
前から寄せて外に追い出して囲い込み、相手の選択肢を減らした上でその次のパスを狙うという流れです。これで横浜FCや柏にも攻撃の形を作らせなかったり、ボールを運ばせなかったりすることにある程度成功していました。

もちろん、相手が変わればやり方を変える可能性はあります。特に新潟に関しては、“カウンターが脅威だからボールは持たせておいた方がいい”くらいのことは織り込み済みでしょう。実際前回対戦でも新潟がボールを持つ(持たされる)展開で、甲府のブロックの外でボールを回すことに終始してしまって、まんまと抑えられてしまいました。
新潟が前回対戦と同じ轍を踏まないためには、甲府が前から蓋をしてくるにしろ、ブロックを作ってくるにしろ、CBが勇気を持って持ち出せるかが大事になってくるのかなと思います。

攻撃の支え手

春先に甲府の伊藤監督自ら「守備で勝ってきたチーム」とコメントされていた通り、序盤戦は特に甲府はその印象が強くありました。数字だけを見ると序盤と比較して得点力がアップしてきているということは特になさそうですが、それでもビルドアップからの攻撃が以前に比べて向上しているようには感じますし、元々武器だった1トップ2シャドーにWBが絡んでの速攻も威力を増している気がします。
その理由としては横谷と佐藤がそれぞれシャドーとボランチの位置に落ち着いたことが言えるのではないかと推測しました。
横谷はシーズン開幕当初からボランチもシャドーもやっていましたが、途中からしばらくボランチで出場することが続いていました。彼がボランチに入ると1トップ2シャドーの3人にはウタカ、ドゥドゥ、曽根田、途中加入のアラーノ、また岐阜へ移籍したバホス含めてアタッカーが占有することが多く、そうなると攻撃がその前線3人だけになっていることが時折印象としてありました。
それがここ数試合、ゲームを落ち着かせたり攻撃を作れたりする中盤タイプの横谷がシャドーに入って、より高い位置で彼がボールに絡めることで前線3人と周りのサイドやボランチが関わりやすくなって攻撃の形が作りやすくなっているような気がします。
さらに、ボランチに技術のある佐藤が落ち着いたからこそ横谷をシャドーに置けるようになったのかなと思うと、佐藤の存在もまた大きいように感じました。

新潟としては相手の3バックには持たせたとしても、しっかり相手のボランチを消して外へ追い出すこと。また前節ヴェルディ戦のようにコンパクトさを保ちあまり人に食いつきすぎず我慢しながら守ることが大事になってくるのかなと思います。
逆に言えばそれが継続できていれば、勝利をグッとこちら側に引き寄せられるのではないかとも想像しています。

補足

付け足しを2つ。
1つ目。
5-4-1でブロックを作られると攻略するのは大変なのでできれば奪ったら素早く攻められればいいのですが、甲府はブロックを形成しても先にも少し書いたようにラインはコンパクトで割と高く設定されているので、フワッとしたパスでゴール前へ入れてみてもいいかもしれません。
スルーパスやループパスでボールを味方に渡す(送る)というよりは、裏へボールを落とすくらいの意識です。狙ってみる価値はアリでしょう。

2つ目。
前回対戦のプレビューでも名前を挙げながら、いざ当日になったらまさかのメンバー外だったので今回もエデルリマの名前を挙げておきます。リベンジです(何のリベンジだとかは気にしない)。
3バックの1人ですが、非常に攻撃センスがあり、隙あらば自ら中盤や前線まで持ち出せる積極性があります。左足のいいキックも持ち合わせており警戒が必要です。
反面、攻め上がる分守備で遅れることがあり、セットプレーでは少しマークを外すこともあるような多少不安定さが垣間見える選手でもあります。
そんな諸刃の剣的な彼に、気を付けながらも機を突けるようにしたいところです。

最後に

今シーズンラストのナイトゲームなんですね。
甲府の地でプラネタスワンが輝きますように。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。