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オレラグ

食欲の秋だけなぜ“欲”なのか【Preview】第34節 水戸ホーリーホック戦

2019年9月27日

なんでなんですかね。“食事”でいい気がするんですけどね。

あ、こんにちは。
そんな疑問は別にどうでもいいとして、スポーツの秋であります。
プロ野球はセ・パ共にペナントの優勝が決まり、セは5年ぶりに巨人、パは西武が2連覇を達成しました。贔屓にしている西武は恒例の主力引き抜きに遭いながらも見事連覇。山川、中村、森を筆頭に打線は相変わらず強力でしたが、投手では平井が登板数なんと80試合越え。正直それって頼りすぎじゃない?と思わなくもないですが、まさに神様、仏様、平井様でした。
今年こそCSを制して日本一というのを陰ながら期待しております。

あと、何と言ってもラグビーW杯。
開幕のロシア戦はたぶん初めて1試合フルでラグビーを見ましたが、おもしろかったですね。正直分かんないこともたくさんあるし、日本が勝ったからおもしろかったのかもしれませんが、それでも思っていたよりも楽しめました。
日本戦以外もいろいろ見てみたいと思います。

常に安定

前置き長くなりましたが、本題入ります。
スポーツの秋、Jリーグの秋であります(そうなのか?)。
34節、ホームに迎えるのは水戸ホーリーホックです。

先に前回対戦を軽く振り返っておきましょう。
4月28日の第11節、アウェー・ケーズデンキスタジアム水戸での対戦は0-0のスコアレスドローでした。
吉永さん就任2戦目というタイミングで、その時のレビューにも書きましたが、スコアレスドローではありながらも非常に見応えのあるおもしろいゲームでした。それまで唯一負けなしだった水戸に対して決め手は書きながらも守備では粘り強く、また修正しながら集中を切らさずに戦えた試合でした。

以降の水戸の戦績はというと、連勝こそ2連勝が2回しかありませんが、粘り強くコツコツと勝ち点を積み上げています。
4-4-2をベースに組織的でハードワークするスタイルは一貫していて、恐らく今季のJ2の中で最も形やスタイルを変えないまま、安定して勝ち点を取って上位に居続けているチームではないでしょうか。
ここまでリーグ最少失点で唯一連敗がないという結果も頷けるような、継続した強さを見せています。

小川、福満というナイス補強

変わらないと書いたものの、もちろん前回対戦から多少の選手の入れ替わりは行われているので、その変化について少し触れておきます。
まずは守備面の話で、CBの伊藤が夏の移籍期間にマリノスへ移籍しました。開幕から19節まで全試合フル出場を果たしており、DFの軸として活躍していた選手の移籍は水戸としては痛手でした。
現在は細川、ンドカ、瀧澤、そして神戸から期限付きで獲得した宮の4人がCBとして起用されていますが、完全に固め切れていない印象はあります。それでもここまで最少失点で来ているのですから、改めて見事なものです。

攻撃面では磐田からFWの小川、セレッソからMFの福満をどちらも期限付きで獲得しています。この補強が後半戦の水戸にとって大きな力となりました。
2人とも既にスタメンに定着しており、福満はここまで2ゴール2アシスト、小川は加入後10試合で5ゴールとどちらも結果を出しています。チームの1試合平均得点で見ても、2人が加入する前(22節)までが1.18だったのに対して加入後は1.54と向上していることがデータからも読み取れます。
それまでは木村が内側に入ってボールに絡み、SBの志知が攻め上がるという左サイドの方がより強力な印象でしたが、福満が右SHに入ったことで彼が仕掛けたり、裏へ抜け出したりすることで右サイドも活性化されたように思います。
また小川に関しては、ボールは収まるしシュートセンスもピカイチな選手なので、シンプルにゴール前の恐さが増した印象です。

我慢が大事

ポゼッション率は高くないですが(リーグワースト5)、決してカウンターだけが強みのチームではなく、しっかりビルドアップから崩す力があります。新潟のように実質2トップの相手であれば、ボランチ1人がCBの間やサイドに降りて2CBと共に3人で数的優位を作りビルドアップをします。
SBが高い位置を取って相手のサイドプレーヤーの気を引きつつ、先程も書いたように左SHの木村は内へ絞り、2トップの一角である黒川も中盤へ下がると、中盤に残っているボランチも含めて近い距離で三角形を作って中盤の狭い局面でまた数的優位を作り、そこからサイドの選手が裏を取る、またはサイドの選手も繋ぎに加われば、その間をスルスルっとボランチが飛び出すといった感じで崩すことができるチームです。

ここ数試合の新潟は、ブロックを作ってある程度粘り強く、釣り出されずに守ることはできています。その守備は今節も最低限必要になってくるでしょう。

切り替えを上回ろう

そして、そんな攻撃以上に水戸の特長として挙げられるのが、人数を掛けた崩しの際も味方が並んだり重なったりすることがないため、ほとんどシームレスに守備へ移行でき、かつその移行(切り替え)が速く強く出来るところにあります。
前節岐阜戦の解説をされていた佐藤悠介さんも「水戸はボールの捨て方まで意識して攻めていますね」と仰っていたくらい、守備自体や守備への切り替えによってリズムを作れるチームです。
その上最少失点で、さらに逆転負けも前々節の千葉戦が今季初めてだったくらいなので、新潟としてはいかに先制点を与えないかが非常に大事になってくるのかなと思います。

そんな水戸を攻略する手立てとして考えられるのが、いかに逆のスペースを狙えるかということです。
水戸は切り替えが速くコンパクトでもあるので、ボールと反対のサイドは必然的に空いてきます。そこをいかに狙えるか、欲を言えば密集で1つ2つ繋いでから展開できればベストでしょう。
前節甲府戦では左サイドでゴメス、善朗、新太が絡んだいいボールの動かし方も見られたので今節も期待したいところです。

また、序盤は失敗してでもシンプルに裏へボールを送る事で、そこを狙っていることを意識づけさせてコンパクトな陣形をできるだけ広げる作業もやっておけるといいでしょう。そうやっていくつかの手を見せつつ相手を見ながら状況に応じて、裏が空いているのか、中盤で繋げる猶予があるのかを判断してチャンスを探っていきたいところです。
もちろん、“そんな簡単にできたら苦労しないよ”という話ではあるのですが、それくらい質の高いプレーをしないと水戸から点を奪うのは大変だ、というのが結論として言いたいことです。

最後に

水戸戦は14時キックオフということで、今節から残りの試合は全てデーゲームになるんですね。まあ、だからなんだってことは特にないのですが。

最初に○○の秋って書きましたけど、ビッグスワンに行けば食欲の秋を満たすおいしい物もたくさんあるし、読書の秋を満たすラランジャ・アズールの最新号も今週は発売されますし、そして何よりスポーツの秋を満たすアルビレックスの試合が見られるわけです。
ちょっと天気はよくなさそうですけど、秋、楽しみましょ。
そんで勝ちましょ。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。