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さあ進め さあ進め 試金石かも勝ち進め【展望】第27節 水戸ホーリーホック戦

2021年8月27日

こんにちは。

突然ですがスーパーとかに行くとある曲が歌なしのメロディーだけになったバージョンが店内BGMとしてかかっていることってあるじゃないですか。あれって大体その時に流行っている邦楽というかJ-POPの場合が多いかと思います。
それで以前なら…と言ってもまあ中学とか高校の頃なので10~15年前になりますが、その頃はそんな歌のない簡易的なメロディーだけで誰のなんていう曲かまでしっかり名前が出てくるのはわりと当然のことでした。

しかし先日です。
あるスーパーに行った時にやっぱり流れてきた簡易的なメロディーはYOASOBIが歌っているのは分かるのですが曲名が出てこないという事態に陥りました。
ふとそれで思い返すと、いつからかこんな風に歌っている人は分かるけど曲名が出ないとか、またその逆とか、はたまた聴いた事はあるしサビの歌詞もなんとなく口ずさめるのに歌手も曲名も出ないみたいなことが増えたことに気付かされました。

それでこれ一体何の話かっていう当然の疑問に対する答えとしては、興味もあるし好きなはずの音楽ですらそんな風になるならこれはサッカーだってそうなりかねない、いや、すでにそうなり始めているかもしれないと感じたので、改めて何事も意識的にアップデートしていかなきゃいけないなと思った、という話でした。

選手が抜かれても落ちない力

ということで(どういうことで?)本題です。
前節はしっかり戦い方をアップデートすることで久しぶりの勝利を手にした我がクラブですが、今週末は久しぶりの連勝を目指して現在10位の水戸へ乗り込む第27節となります。

とりあえず前回対戦をおさらいしておくと、20節にホームで対戦し0-0のスコアレスドローでした。
ボールを持ちゲームを支配しながらも1点が遠く…という展開でしたが、その試合の振り返りでも書いたように見応えのある熱戦でもありました。今節もたぶん白熱のゲームになるかと思います。

そして最近の水戸についてですが、前節の相模原ほどではないにしても水戸も中断期間を経てそれなりに選手の入れ替えがありました。
そんな入れ替わりがあった中でも最大のトピックと言えば柳澤、住吉、平野という主力3人がJ1へ引き抜かれたということです。戦力的にマイナスなのは否めないのでしょうが、それでもクラブのサイクルとしてはポジティブであるというのは秋葉さんも仰っていたそうですし、実際それで出場機会を得た既存の選手や、夏に加わった新戦力も存在感を発揮していて雰囲気はよさげに感じます。

相手の出方をよく見つつ

それではちょっと戦い方的な話に移ろうと思いますが、まず守備について。

と言っても、特徴自体は特に変わりありません。
切り替えを含めたハードワークがベースとしてしっかりあり、一旦ミドルサードにブロックを作る局面になったとしても、そこからまた前へ激しく奪いにいく攻撃的な守備が水戸のスタイルです。

前節京都、前々節琉球という上位勢相手にも、ビルドアップで開いた相手CBに対して2トップが奪いに行く形に加え、本来相手のSBを見る役のSHが相手のCBまで出て行って、置いていった相手SBには連動して自分達のSBが出て行くアグレッシブな守備を随所に見せていました。
そして、そんな積極的な守備によってある程度中盤のあたりで引っかける事ができていましたし、場合によっては高い位置で奪いきってショートカウンターのチャンスにもつなげることができていました。

そんな水戸に対してうちとしては、例えばSBがそこまで高い位置まで出て嵌めに来たらその裏にシンプルに送る形も考えられるでしょう。
また、京都は水戸が前から奪いに出てきたタイミングで中長距離の縦パスを送り、中盤とDFラインの間に起点を作るシーンを何度か作っていました。もちろんこれはウタカというスーパーなタレントがいたからこそ何度かできたとも言えるかもしれませんが、この奪いに行く、ラインが動いてズレやすくなるタイミングで間へさしこめるとグッと展開は開けてくるかと思います。

ただ、前回対戦の際はシステムを4-3-3(4-1-4-1)にして、うちのボランチに対してインサイドハーフをバッチリ嵌めるちょっとした仕様を施して臨んできた水戸なので、今節もひょっとするとそんな風に対新潟を意識して何か策を打ってくる可能性もあるので、その辺は注目しつつ楽しみにしたいところです。

伊藤とレフティーCBコンビ

次に攻撃について。

こちらも特にスタイルの変化はありません。
アグレッシブな守備から奪って速く攻める形はもちろん、ビルドアップからの連携による崩しも、引き抜きによって選手が入れ替わったにも拘らず一層ブラッシュアップされている印象を受けます。

その中でもここ最近ひと際存在感を放ち攻撃を引っ張っているのが、この夏浦和からレンタルでやって来た伊藤です。
一応基本ポジションは左SHですが、攻撃になるとほとんど内側にポジションを取り、トップ下的に下がることの多い奥田や幅広く動いてボールに顔を出す中里なんかと近い距離で絡みながら崩しにかかるシーンが多いです。
また彼のいいところはやはり自分で仕掛けられるところ、チャンスメークだけで終わらないというところでしょう。
前節2回ほどあった決定機を逸しているため今節はより意気込んでくるかもしれないので要注意です。

そんな伊藤が加わってブラッシュアップもされてきている水戸に対して、うちとしてはその中盤から前線で躍動する2列目から前の選手にそもそもボールが渡らないように回収するということが理想的な形と言えるでしょう。
実際水戸は1試合に1,2回は最終ラインの繋ぎのところでミスやあわやと思うシーンが見られます。これはそれでも秋葉さんが試合中に『やめないよ』とか『続けるよ』とポジティブな声掛けをしているから選手達も恐れずチャレンジできているので水戸からすると決して丸っきりネガティブなことでもないのですが、とはいえ相手としてはそこを狙わない手はありません。

ここ最近CBのコンビを組んでいるタビナスと鈴木は2人とも左利きということで、いかに右足で持たせるように寄せるかということと、特に右側を任されているタビナス側はより狙っておきたいところです。

最後に

水戸は琉球、京都、新潟、山形という上位4連戦の今節が3戦目になります。
ここまでの2戦は琉球に勝って京都に敗れているのですが、内容的には勝った琉球戦はもちろん敗れた京都戦もかなりボールを持って自分達のやりたい事ができていました。だからこそそれでも勝った京都の強さは際立ったとも言えます。

4位の琉球は敗れ2位の京都が勝っているということで、3位の新潟からすると今の水戸はある意味ここから上位2チームに食らいついて行けるのかというリトマス紙的なチームとも言えるような気がします。

だから今節は試金石と言っても差し支えないでしょう。
勝ちましょう。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。