オレラグ
誰が為でなくていい【展望】第36節 ファジアーノ岡山戦
こんにちは。
ペナントレースの優勝が決まりました。
セがヤクトルでパがオリックスということで、何と両リーグとも前年最下位だったチームの優勝という史上初の結果となりました。昇降格がないとかドラフト制の採用とかいわゆるアメリカ型のクローズドリーグの面白い部分が顕著に出たと言っていいのかもしれません。
それにしてもセ・リーグに関しては序盤戦阪神があれだけ突っ走っていたにも関わらず逆転されました。脅威のドラ1・佐藤を始めとした打撃不振が結果的に響いたということなんでしょうか。
ちなみに、阪神はもう15年以上ペナント制覇から遠ざかっているのですが、振り返るとその前に15年以上間が空いて優勝したのは星野監督時代の2003年でした。そして2003年といえばうちが昇格した年でもありましたから、今年はそういう素敵な巡り合わせの年か、なんて春先は密かに期待していたんですけどね…。
いや別に阪神が優勝できなかったからうちももうダメだって白旗を上げるつもりはないですけどね。
ただ長いリーグ戦というのはどんなチームにも大なり小なり必ず波があるわけで、それに関してはアメリカ型とかヨーロッパ型とか関係ないんだなとしみじみ感じた次第です。
点が取れるようになってきた岡山
さて本題。
今週末やってくる第36節はアウェーにてファジアーノ岡山との対戦になります。ハッピーハロウィン。
とりあえず岡山のざっくりインフォメーションから。
作っていただいた表にある通り現在45ポイントの11位ということで、昇格の可能性はすでに消滅しており、またそれと同時に降格圏とも12差離れているということで落ちる心配もほぼないといった立ち位置です。
前回18節に対戦して以降の成績は5勝8分4敗。
守備は堅いけど点が取れないということで8月の終わりから10月の頭にかけて6試合で5分1敗なんていう引き分け続きな時期もあったのですが、ここ最近は課題である得点力も改善されてきており、今月に入ってからは6月以来の連勝も果たしています。
めっちゃ堅牢
『ずっとやってきたことが最近は形になってきてる』と有馬監督も手ごたえを口にしていたらしいですが、その言葉にもあるように、戦い方自体は以前までと特に変化はありません。
非常に組織された4-4-2をベースに、守備はなるべく前からプレッシャーをかけ、攻撃はシンプルに2トップを起点にして縦へ速く攻める。簡単に言ってしまえばこんな感じでしょうか。
そんな岡山というチームの最大の特長といえば、さきほどもちらっと書いたようにとにかく堅い守備です。
11位というJ2においては完全なおへその位置にいながらも、失点数に関してはここまでわずか29しかなく、これは京都と並んでリーグ最少タイの数字となっています。数字的な話ついでに言うと複数失点というのも直近12試合喫していないという堅実さを誇っています。
もう少しプレーの中身について触れていきます。
前回対戦時の展望記事でも、プレスの行き方の判断がいいことと中を閉めて外はある程度やらせるやり方が意識されている、というようなことを書いた気がしますが、ここ最近の試合を見る限り特に後者の中を閉めて内側にボールを入れさせない意識がより一層高まっているとSHのプレーを見て感じました。
両SHのポジショニングがかなり内側を基本にすることで、4-4-2で立った時にできるギャップを極力前から隠すという役割が徹底されているように感じます。
そうやって相手が縦パスの出し所を探してしまう間に全体もじわじわと押し上げておき、相手が何とか縦パスを入れたとしてもそこをCBやSBが準備して潰せる態勢が整っているという流れが多く見られました。
うちとしてはやっぱり一旦外側で起点を作りつつ、左右に何度も動かすことで相手の陣形を揺さぶって内側を狙うというのは大事になってくるのかなと思います。
もちろんより重要なのは相手ゴール前ラスト3分の1でいかにプレーできるかではあるのですが、前回対戦時もビルドアップに関しては悪くないアプローチがいくつか見られてもいたので、大前提として今節もそこは意識しておく必要はあるかなと思います。
少し不透明なボランチ
狙いどころの話としてもう1つ。
対戦相手が後ろを3人にするなどの可変をした際にアンカーっぽく中盤の底に残るボランチに対して、岡山はまず2トップで隠しながらもチャレンジカバーをしつつCBまで出てくるといのが基本なのですが、時折ボランチの1人が思い切って前に出ることでアンカーっぽくなるボランチに対してプレッシャーを掛けてくることもこれまでの試合を見る限り何度かありました。
そういった局面でうちとしてはいかにその出てきた相手ボランチの背中や脇を使えるかもちょっとしたポイントになってくるのではないでしょうか。
というのも、岡山はボランチとして12試合連続スタメンだった喜山が前節負傷により離脱となりました。さらに3節前から欠場していた白井も怪我のリリースがありました。
6月以降は基本この2人+パウリーニョの3人でダブルボランチを回してきていたため、今節パウリーニョの相方は誰が入るにせよ久々だったり新鮮だったりして多少不慣れな部分も出てくる可能性があります。
このあたりはうちとしても見定めて突いていけたらいいのかなと思います。
デュークはいないけど石毛はいる
攻撃面に目を移します。
まずここまでの得点が31点ということで、これはリーグワースト4位タイという少なさです。7月には4試合で1点とか、9月も3試合連続無得点とか、それらの時期も含めて13試合連続複数得点なしなんていう極度の得点力不足に悩む時期もありました。
しかし、今季9月の半ばまでは長くても3試合しか続かなかった連続得点が直近は6試合連続得点を続けており、さらに33、34節は今季初めて2試合連続の複数得点を奪って連勝をするなど、得点のツボを抑え始めたと言っていいのかもしれません。
そしてそんな得点が取れるようになった最近の試合を見ていて思うのは、以前よりもシンプルに2トップへ当てる形を多くしている印象と同時に、そのプレーの質が純粋に上がっているということを感じました。
そうなった理由の1つとして挙げられるのが夏に加わった新加入2人の存在でしょう。
まずはミッチェルデューク。
彼が試合を重ねるごとにチームにフィットしたことで、多少アバウトなボールでも長いボールからしっかり起点ができる確率が高くなりました。それに伴い周りの味方(特にFWでコンビを組む上門や両SHの3人)も予測が立てやすくなって落としのボールをもらったりセカンドボールを拾ったりする回数が増えたということが言えるかと思います。
だからこそ今節そのW杯予選でもバリバリ活躍しているオーストラリア代表が出場停止というのはうちにとっては朗報と言えるでしょう。
もちろんいないからって何かを緩めたり抜いたりすることはあってはいけませんが、ポジティブな気持ちを持つためのちょっとした材料くらいには思っておいてもいい気はします。
ただもう1人。こちらは残念ながら今節も出場濃厚な石毛です。
主にSHとしてプレーするテクニックに優れた彼は、FWに入った縦パスの落としやセカンドボールを拾ってチャンスクリエイトするのはもちろん、自らフィニッシュに持ち込む事もできる選手です。
高校時代から注目されていた彼は自分も同じ94年世代ということで個人的に少し応援していたりする部分もあり、現在リーグ戦3戦連発中と活躍している姿を見てちょっと嬉しかったりするところもあります。
ただどうか今節だけはおとなしくしてもらって、次節以降にまたがんばってもらって活躍してくれることを願うばかりです。
最後に
とにかくハードワークができて組織的で手堅く厄介な相手です。また、守備時にSHが内側を閉める意識が高いことを書きましたが、それによって常に前線4人の距離感が近く保たれ攻守の切り替えも今まで以上に素早く行えるようになっています。
ただ、前節岡山と対戦した水戸の秋葉さんが『当たり前ですけど隙のないチームはありませんし、崩せないチームはありませんから』と仰っていました。まさにその通りでしょう。
今週えのきどさんも日報のコラムでアルベルさんの下で築いているサッカーをやり切ってくれ的なことを書かれていました。
自信を持って溌剌にプレーして岡山をこじあけましょう。
