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No.306
FC町田ゼルビア戦号2022年5月15日 発行

  • プレビュー

    見どころ vs FC MACHIDA Zelviaby あるけん @alken_alb

    サポーターにとって、シーズン日程が発表される日は一大イベントだ。カレンダーに試合日をメモしながら「どこなら見に行けるかな」の妄想と「前もこの時期に戦ったな」の思い出で頭がいっぱいになる、サポーター冥利に尽きる日と言ってもいいだろう。しかし、今年の日程を見てギョッとした人も多いのではなかろうか。5月半ばの日曜日、町田とのアウェイ戦……2021年の開幕無敗記録を止められた因縁の相手と、同じ時期同じ場所で戦うのだから。やっぱり日程くんはちょっぴり意地悪だ。

    ポポヴィッチ監督3年目を迎えた町田は4-4-2の布陣に平戸、佐野、髙江の若き主軸が躍動するというお馴染み感溢れる顔ぶれ。この継続路線を強みに、開幕7戦で5勝と開幕ダッシュを決め、その間1試合3得点を3度記録するなど爆発力を見せた。しかし8節以降は一転して勝てなくなり停滞。複数失点は少ないものの得点が奪えずに苦しんでいる。

    守備からペースを掴む印象は変わらず、球際の強さと攻守の切り替えの速さはリーグ随一。ボールを繋いで攻めたいチームに対して強烈なプレスと鋭い出足でボールを奪い、相手のペースを崩すのが得意な点は昨季我々が味わった通り。攻めても縦パスをワンタッチで前線まで繋いで一気にゴールへと迫る鋭さを見せるため、隙を見せられない。今季は特に平戸が別格。13節終了時点で5ゴール4アシストと10番らしい輝きを放っており、ゴール前で前を向かせてはいけない存在だ。

    一方でV・アラウージョや山口ら前線のタレントが増えたこともあって前線のメンバー変更が多く、組み合わせの試行錯誤が続く。13節の徳島戦では繋ぎたい徳島を封じて前半は完全にペースを握ったもののチャンスを決められず、耐えてきた徳島に後半半ばで先制されてそのまま敗れる結果に。このように町田のしたい展開になりながらも得点できない、体力の落ちてくる時間に失点する試合が増えており、ゲームの中で一つの狙いどころとなる。新潟相手でも試合開始からプレッシャーをかけてアグレッシブに向かってくることが予想されるが、攻守に集中力を切らさず、90分の中に必ずある勝機を逃さず掴み取りたい。

    町田は昨季2タテを食らった。両チームメンバーが大きく変わらないこともあり、選手にも嫌なイメージは残っているかもしれない。しかしその過去を振り払い、天空の城で勝利を掴めてこそ、昨季とは違うアルビであることを見せつけられるはず。今年こそ勝つ!

  • AWコラム

    私と似顔絵ゲーフラby 慎吾 @shingohayate

    はじめまして、新潟市江南区在住のアルビサポ慎吾と申します。「似顔絵ゲーフラを作っている人」と書いた方が分かりやすいかもしれませんね。

    ノートやテストの裏など余白があればすぐに絵を描く。私はとにかく絵を描くことが好きな少年でした。本格的に似顔絵を描き始めたのは学生時代。友人に頼まれ似顔絵を描いたら喜んでくれたことがキッカケでした。

    2020年のある日。親交があったSNSのフォロワーさんから新井選手(現・徳島)とアルベル監督(現・F東京)のゲーフラを作って欲しいと依頼があったのです。以前から選手の似顔絵をSNSにアップしていましたが、この突然の依頼には面食らいました。それでも実際に作ってお渡ししたら、ものすごく喜んで頂けたのです。その姿を見て私も本当に作って良かったと思いました。自分で制作出来ないサポさんに、ゲーフラを作って渡してあげれば応援のお手伝いが出来る。そしてもっとアルビを愛し応援してくれる。このことがキッカケとなり色々な方からゲーフラ制作の依頼を頂けるようになりました。ゲーフラが紡いでくれたご縁に感謝するばかりです。

    今だから言える話ですが、監督のゲーフラ制作には戸惑いがありました。なぜならゲーフラは戦っている選手の為の物という固定観念があったからです。しかしある時、アルベル監督が私の描いた似顔絵に嬉しそうに反応する姿を目にしました。その時に「監督も選手と一緒に戦っている一員。応援されたら嬉しいに決まっている」と気付かされたのです。それ以来、監督やスタッフさんのゲーフラも喜んで作っています。

    2019年から作り始めたゲーフラの総数は50枚。お渡しした数は25枚になりました。正直イラストをゲーフラにするのは時間もかかり大変です。でも推し選手のゲーフラを掲げ、試合後に本人が気づいてくれたら高揚してしまいますよね。その体験をキッカケにまたビッグスワンへ行き、アルビを応援してくれる。そんなことを想像しながら制作しています。

    声出し応援が出来ない今がゲーフラ文化の最盛期でしょう。今後声出しが解禁されたらブームは去るかもしれません。それでも私は引き続きゲーフラを作り続けます。なぜならゲーフラこそ視覚で応援できる最強のアイテムだからです。アルビを愛する限り、楽しく作り続けたいと思います。

    最後に、自分の描いたゲーフラを掲げて応援してくれるサポさん達に本当に感謝しています!ガンガン使ってください!

  • AWコラム

    エンタメ戦国時代by ニラサワ

    以前、AlbiWAYでユーザーが作るコンテンツ(UGC=User Generated Contents)についてのコラムを書きました。サポーターがサポーターを呼び込む循環こそが明日のJリーグを作る、といった内容です。しかしそれは現代の他のエンターテイメントにも言えること。しかも人口が減少していくなかで、娯楽はどんどんその種類を増やしています。その様相はまさにエンタメ戦国時代。どうすればその戦国時代を勝ち抜いていけるのか、考えてみます。

    僕たちが応援している「アルビレックス新潟」はフットボールクラブです。Jリーグに参加している以上、究極の目的はただ「勝つ」こと以外にありません(と、僕は思っています)。強いアルビレックス新潟こそが、多くのサポーターを楽しませるメチャ強コンテンツなのです。

    しかしながら、サッカーには「勝ち・負け」という概念が存在します。アルビレックス新潟が「負け」るのはシンプルに楽しくないので、エンタメとしての評価はどうしても下げざるを得ません。サッカーをエンタメとして売っていく上では避けて通れない、サッカー自体の厄介な弱点なのです。アイドルのライブや動画配信など、「楽しい」が保証されているエンタメが星の数ほどあるこの時代に、参加したすべての人が楽しめるか不確定なもので勝負しなければならないこのツラさ。考えるだけで頭を抱えたくなります。

    となると、サッカーの「勝ち・負け」に左右されない他のコンテンツが非常に重要になってきます。美味しいスタグルの充実、カッコいいグッズの販売、試合前の魅力的なイベントなど。サポーターが作り出す応援も立派なコンテンツと言えるでしょう。もちろんアルビレックス新潟が「勝つ」ことが一番のエンタメなのは変わりませんが、その上で他のコンテンツでも楽しんでもらえた方が良いよね、という考え方です。

    サポーターではない妻(等々力で川崎にボコられて布教に失敗)に、どうすればスタジアムに観に来る人が増えると思うか訊いてみました。その答えは「コラボ」。有名店との限定コラボメニューをスタグルで出したり、著名なデザイナーやイラストレーターとのコラボグッズを販売したり、アイドルのミニライブを行ったり。コラボによってお互いのファンにアプローチしていくというのは、現代のエンタメ覇者であるYouTuberに多く見られる手法です。参考にできるところはどんどん取り入れながら、「楽しさ」を表現できたらいいですね。

    このエンタメ戦国時代を比較的古いエンタメであるサッカーが勝ち抜いていくのは至難の業と思います。それでもやらなきゃいけないのです。なぜなら僕たちはサッカー、アルビレックス新潟の楽しさを知っているから。まだ体験していない人にその楽しさを伝えたいから。たとえそれが究極のお節介だとしても。

  • とりさわメモ

    Vol.8 キャプテン・ゴメス 〜プレスの破壊者〜by とりさわ @torifoot8

    「今シーズン、ゴメスこと堀米主将やばくないっすか!?」っていうのが全米で話題になっていますよね。何がすごいかというと、相手の前からのプレスを幾度となくいなせること。相手チームがどう誘導して奪いたいかというプレスの狙いをぶち壊すことができるのがゴメスです。ファーストタッチ前の体の向きから相手のプレスの矢印をゴメスがコントロールしてから、逆突いてはずすみたいな。さながら、なんかうまくアプローチできそうな雰囲気だしてくるけど結局夜早めに帰ってしまう茜ちゃん(仮称)のようです。現地の皆様にはそのプレーだけ特に集中して一挙手一投足観察してみるのも面白いのでおすすめです。

  • 次節アウェイ情報

    次節アウェイ情報 水戸ホーリーホック戦by えりか

    明治安田生命J2リーグ第17節 5月25日(水) 19:00 Kick Off
    vs 水戸ホーリーホック
    at ケーズデンキスタジアム水戸

    グルメ
    茨城で愛されるソウルフード「スタミナラーメン」は、モチモチ太麺にとろみのついた熱々の甘辛醤油餡をのせていただきます。餡の具材は豚レバーの他、キャベツ、カボチャなど野菜がたっぷり。具だくさんの餡に濃い醤油味のスープ、そして一味唐辛子の辛みが加わり、名の通りスタミナがつきそう。熱い餡を冷たく締めた麺の上にかける「スタミナ冷やし」もあるとか。水戸市やひたちなか市を中心に茨城県内の飲食店40軒以上で提供されています。

    観光
    茨城県笠間市周辺で作られる伝統工芸品「笠間焼」が誕生して今年で250年。笠間焼について知るなら「笠間芸術の森公園」へ! 陶芸や工芸に関する作品を展示する陶芸美術館、自然を散策しながら陶器オブジェを鑑賞できる“陶の杜”の他、笠間焼のお買い物や体験ができる笠間工芸の丘などがあります。作家さんの素敵な作品を手に取ったり、体験でマイ工芸品を作ったりして楽しもう! 水戸駅から電車+徒歩で約1時間。Ksスタから車で約30分。

    アクセス
    □電車で行く/品川・東京・上野各駅より特急ひたちで水戸駅へ(約70分、3820円)。 □高速バスで行く/東京駅八重洲口JR高速バス乗り場より「みと号」で水戸駅へ(約2時間、2080円)。水戸駅北口4番乗り場より、桜ノ牧高校もしくは水戸医療センター行で水戸市民球場前下車(約20分、390円)。 □車で行く/常磐自動車道「水戸IC」より50号線を右方向。「大塚池の端」三叉路を右。「見川町」交差点を右折すると、左方向にスタジアムが見えてきます(約7km)。駐車場情報は公式でご確認ください。

セイゴロー日記

Vol.10690分間待ってやるby えす

90分間待ってやる

サポートソングス

高木善朗
高木善朗(×2) 高木ヨ・シ・ア・キ オー!オー!オー!

デンカビッグスワンスタジアム

片道 348.5km (直線距離) /
シーズン通算 10482.4km (往復)

町田GIONスタジアム

歴代アウェイ対戦成績

0勝3分1敗4戦

初対戦 2010年/通算対戦成績 4勝3分2敗(9戦)

編集後記
町田にお越しのみなさんこんにちは! 大宮、千葉に次いで今季3節目の関東アウェイです。4月のアルビは4勝2分と好調を維持し、3位に浮上しました。だがしかし、ここまでの関東アウェイは1分1敗と不調なのです。行きやすさで毎試合びっくりするほどのサポーターが集まりますが、今年はまだ勝てていない。久々に1週間空いての試合です。GW後の1週間でとても疲れたことでしょう。三度目の正直。ここらで勝ちましょう。(あんり)

□編集長=ニラサワ □編集=SW、hama、えりか、KYO、くりはら、はいえん、もう、あんり □ライター=とりさわ、慎吾 □イラスト=えす □デザイン=ニラサワ □発行=AlbiWAY編集部 □印刷=プリントサポーターの皆さん