ALBIWAY ALBIWAY

オレラグ

常に未完【展望】第10節 愛媛FC戦

2021年4月23日

こんにちは。

まず、アルビレックスはアルビレックスでも女子のお話。
日曜日にビッグスワンで試合があります。ってまあこれ読んでくれている方はわざわざ言わなくたって分かりきっているかとは思います。

今季から新しくWEリーグというプロリーグで戦うこととなったアルビレディースですが、そのWEリーグは秋春制を採用するということで、開幕はもうしばらく先の話です。
ただ今月と来月にそれぞれ2試合ずつのプレシーズンマッチが組まれており、今週末ビッグスワンで行われるノジマステラ戦がその初戦ということになります。

昨季までチームを率いていた奥山さんはプロリーグ移行でライセンスの問題なんかもあるようで退任し取締役強化本部GM専任となりました(個人的にはこのへんのルールも含めて新リーグのガバナンスに不安や疑問が多いのは否めませんが)。
そして新監督にはこれまで静岡産業大学で男子や女子の監督などを歴任されてきた村松大介さんが就任しました。

正直どういったスタイルを志向しているのかは存じ上げないのですが、自分の師匠に伺ってみたところ、とても組織的で手堅いチームを作るということを教えてもらいました。そうであれば昨年以前からも含めてあまりドラスティックな変化はせず、大枠としては継続したチーム作りが期待できるのかなとは思っています。

また選手の補強で言えば何と言っても伊賀からやってきた道上です。日本で開催された2012年のU-20W杯で活躍した記憶が今も鮮明に残っていますが、フィジカルが強くて最前線でしっかり起点を作ってくれる選手ということで、今の男子のチームで言えば孝司みたいなイメージでしょうか。
個人的には同い年ということもあるので、特に活躍を期待したいなと思います。

改めて日曜日、新チームの初陣は必見ですので、ぜひビッグスワンへ。

監督を替えて復調

冒頭長くなりましたがまあいいでしょう。レディースの大事な船出ですから触れないわけにはいきません。

ではここからはいつも通り男子の次節について好き勝手書いていきます。

今週山形が石丸さんの解任を発表しましたが、それより2週間早く、J2の中では一番最初に監督交代を決断したチームが今節対戦する愛媛FCです。

今季から就任した和泉監督の下で戦った6試合は2分4敗。4節から3連敗を喫したタイミングで解任となりました。ただ正直なことを言うと今季からヘッドコーチに實好さんを据えていたので、どこかで最悪は想定していたのかなと失礼なのは承知しつつ開幕前から思う部分はありました。もちろんいじわるな見方であり完全な憶測でしかないですが。

そして案の定、7節からは實好さんが後任となり再スタートを切った愛媛は、初戦の岡山戦こそ土壇場での失点で1ポイント止まりとなりましたが、8節の大宮戦で今季初勝利を挙げると、続く松本にも勝利して連勝を達成し、完全に息を吹き返した状態で迎える今節新潟戦ということになっています。
我々からすれば何とも面倒なタイミングでの対戦です。

システムを替えて順調

サッカーの中身についても少し。

まず監督交代を機にシステムが替わりました。それまで4-4-2でやっていたところを實好さん就任後は4-3-3(4-1-4-1)でプレーするようになっています。

それまではSHが内側に絞ってSBが高い位置に出てみたいなこともしながら攻めようとしている形があったのですが、システムを替えてからは元々内側に立つこととなるインサイドハーフが相手の間を狙い、またワイドの選手がシンプルに張ることで幅を取る役割を担うようになったことで、守備への切り替えというのがスムーズになり強度が増した印象があります。

そして、システムを替えたことで選手の特長がより活かされるようになった印象もありました。
元々ボランチが本職の川村は、前体制の4-4-2でプレーしている時はSHで起用されることが多かったのですが、4-3-3になってからはインサイドハーフで使われるようになり、元々持っていた中央でボールを受けて捌ける彼本来の良さがより発揮されるようになった気がします。
さらにそれだけでなく、より高い位置に出て行けるようになったことでフィニッシュに絡むシーンも増え、監督交代後の3試合で3ゴールとチームを牽引する存在にもなっています。

また、守備に特長のある田中に関しても、4-4-2の時はボランチの一角としてプレーしていたのですが、2ボランチだと状況によって攻撃にも出て行かないといけない回数が多く、その分守備へ戻るのにも余計労力を使わざるを得ない難しさがありました。
しかし4-3-3になりアンカーとして起用されるようになってからは、インサイドハーフとして前に2人いる分、彼らのカバーリングであったり、中間のスペースを狙ってくる相手からボールを奪取したりという彼本来の強みが出しやすくなっている感じを受けます。

中盤を厚くし、役割をよりシンプルに明確にしたことで安定感が増したと言えるのではないでしょうか。

起点潰し

ポゼッションする時はするし、できなければシンプルに前へ送り、守備も奪いに行けそうならインサイドハーフが前に出て2CBまで嵌めに行きますが、無理ならミドルゾーンに4-1-4-1(4-5-1)のブロックを作るといった感じで、攻守とも柔軟にプレーしているような印象を今の愛媛からは感じます。

そんな中で、守備の安定感が増したということもあって、そこから奪って早い攻撃というのが明確な武器となっている印象です。
もちろん柔軟にやっている印象なので、テンポよく繋いで運ぶシーンもあるのですが、どうしても細かいミスが散見されて攻め切れないシーンも少なくありません。その点速い攻撃については、こちらについても途中で細かいミスが起こらないこともないのですが、スピードに乗って出て行くことで攻め切ってしまえる回数は多いのかなという印象です。

そして、その攻撃においてかなり重要な役割を担っているのが最前線で1トップを担う選手のキープ力です。
直近のゲームでは監督交代後初スタメンとなる藤本が起用され、彼も上手にポストプレーをこなせる選手ではあるのですが、やっぱりそれまでの2試合でスタメンだった吉田の存在感はかなり大きく感じます。
大宮戦で取った自らの決勝ゴールなんかも発端は彼がロングボールを収めたところからでしたし、そのシーンのようにアバウトなボールでもしっかりマイボールにすることで全体の押し上げであり、愛媛の時間を作る効果を生み出していました。

新潟としてはこの最前線のところにまずは入れさせない、収めさせないということを肝に銘じる必要があるでしょう。ある程度外側はやらせることがあったとしても、中央で起点を作らせないということが大事ですし、それができればグッと愛媛の得点チャンスは減らせるはずです。

最後に

中2日です。
今季はあともう1回秋にあるようですが、それでも2回しかありません。昨年はもう何回やったか覚えていませんが、改めて振り返ると致し方なかったとはいえ殺人的な日程だったなあと思わされます。

好きで書いているこれでさえ前節から今節とバタバタしているというのですから、選手やスタッフさん方の大変さなんてものは容易に想像できるものではありません。
しかも今回は栃木から愛媛というアウェイ連戦です。
単純に一昨日栃木に行ってまた明日愛媛に行くというだけでも疲れるというのに、それに加えて栃木ではあんなタフなフィジカルバトルをさせられたわけですから、いやはや、当たり前ですがプロってのはすごいということに尽きます。

そんなことを考えていると、もっと走れ!とかしっかり決めろ!とか絶対勝て!なんて簡単に言えるもんじゃないなぁ…なんて気持ちにもなるのですが、それでもそういう想いを伝えて後押しするのがサポーターというものなのでしょうし、逆にここで遠慮なんてしたら期待していないみたいでむしろ選手に失礼な気もするので、まあいつも通り応援しようという結論に至るわけです。

さあ、今節もがんばりましょう。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。