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オレラグ

イケおじ 背番号1と2【展望】第20節 水戸ホーリーホック戦

2021年6月25日

こんにちは。

グループリーグが終わり、いよいよ今週末からは決勝トーナメントへと突入です。
あ、EUROです。すみません、またEUROの話しからです。
こればっかりは仕方ない、楽しいから。ほんとはABEMAで放送してくれているコパアメリカも見たいんですけどね、まだそっちまで手が回りません。

というかEUROもまだ全部は追い切れていません。ただ一応全チーム最低1試合は見た現時点での感想としては、堪らない。そしてただただおもしろい。
あんまり注目してなかったチェコが実は選手も揃っていてなかなかいいチームだったり、ロシアW杯で綺麗な4-4-2をベースとする組織的な戦いを見せていたスウェーデンが、今大会も相変わらずそんな自分好みのスタイルによってスペインを抑えてグループを首位で突破したり、こういう本命じゃないチームの活躍というのはほんとに見ていて嬉しくなります。

ただ、そんな中でもここまで特にインパクトを残しているのがイタリアです。強力かつ魅力的なサッカーで盤石の3連勝というのが表向きの印象としてはそうなのですが、個人的に何よりも印象的なのがあの公式スーツのかっこよさとそれをビシッと着こなす監督のマンチーニです。
ほんとにイケおじ。これぞイタリアっていう感じです(まあアルマーニなんでそりゃそうなんですけど)。次元が違い過ぎていつかあんなかっこいいおじさんになりたいなんてことすらも思えません。気になる方はぜひ見てみてください。

完全移籍に見る今年への決意

さて、長い冒頭の世間話を潜り抜けたみなさんようこそ。いざ本題参りましょう。

梅雨に入った6月の終わり。今週からキックオフも夜になるということで、そんな第20節はホームに水戸ホーリーホックを迎えての1戦です。

お馴染みの秋葉さんが率いて2年目の水戸。
昨年からはンドカや外山が移籍し、また山口や前嶋を筆頭にレンタル組も多くがチームを離れました。そんな別れ話があれば出会いの話もあるわけで、今季は安藤やタビナス、ブラウンノアといったこれまでならレンタルで補強していたようなJ1チームで燻っている有望株を完全移籍で獲得し、これまで以上にチームの形をしっかり築こうという意識の下で戦力が整えられました。

4-4-2へ帰る

戦い方は昨季から変わらず継続されており、ざっくり言ってしまえばアグレッシブで攻撃的なチームと言えます。
前節の試合前インタビューでも秋葉さんは『攻撃が我々の最大の売り』『どう点を取るかっていうことばっかり考えていますから…』ということを仰っていました。

そんな攻撃的なマインドを昨季から植えつけられた水戸は、今季さらにそれをアップデートするべく4-3-3というシステムを採用してキャンプから取り組んできたようです。

すると実際開幕から8戦までで14得点(リーグ4位タイ)と、それなりに得点は奪えていたのですが、肝心の勝ち点を奪えない試合も少なくなく、その中で9節、10節と零封で連敗を喫しました。
これを機に『もう少し現実的な戦いにシフトしないといけない』(秋葉さん)ということで、11節以降は何試合かの例外はありますが基本的には昨年までベースとしていた4-4-2で最初のポジションを取ることが多くなっているというのがここ最近の水戸です。

ボールは持てるが…

ここからはもう少し細かいお話。

相模原の高木さんが今季の水戸は『昨年よりもボールを繋いでいるように見える』ということを仰っていたのですが、確かにその印象は感じます。
ポゼッションの数字としては昨年とそれほど変わらないようですし、ボランチがDFラインに下りたり、SHが内側に入ってSBが高い位置を取ったりといった、繋いで運び出すためのポジションチェンジも昨年からやっていることではありました。

ただ、昨年はそういったポジションチェンジを行いつつも、サイドや裏のスペースに抜け出す形からチャンスを作る形が多かったのが、今季はより内側に入ったSHを使いながら細かい連携で崩しに行く形が増えているように感じるので、もしかするとそれが昨年よりもボールを繋いでいるように見える印象と関連しているのかもしれません。

そんな攻撃の中で特に気を付けたいのが松崎です。
たぶん昨年も注意すべき選手ということで名前を挙げたような気がしますが、個人的に好きな選手というのもありつつ、相手の守備を崩す形を狙う上で、中間ポジションに立ってボールを受けられる彼の役割がチームにとって重要なポイントになっているということも間違いないと感じるので、今年も名前を挙げておこうと思います。
また、これも昨年書いた気がしますが、右サイドでボールを受けてカットインから左足シュートという形を彼自身は十八番として持っているのでそれも気を付けないといけないでしょう。

とはいえ、彼を含め崩す形を過度に恐れてもいけないのかなと感じます。
非常にスムーズな連携によって狭いところを抜け出して崩す形というのは、確かにチームの強みとして持っているのですが、そういった得意としている型みたいなものにハマらないと攻め切れない印象もありました。
群馬戦や山形戦を始め他の試合でもあったのですが、ボールを持って主導権は握れているにもかかわらず攻め切れない時間帯というのが結構長く見られました。

少しボールを持たれたとしても、コンパクトに中を閉めて外側で回させることができればいいでしょうし、縦パスや斜めのパスで中間を狙ってきても、それこそ秋田戦くらいの準備と寄せができれば十分抑えることはできるのではないかなという気がします。

隙を見逃すな

守備に関してもアグレッシブで攻撃的なマインドのチームであることに変わりはありません。できるだけ高い位置からプレッシャーを掛けて奪いに行きたいというのがスタイルです。
例えばうちのボランチが下がって後ろで数的優位を作ろうとするところも、水戸のボランチや、もしくは下りたサイドのSHがそのまま出て2トップと共に数を合わせて蓋をしてきます。
こうして極力高いラインを維持し、また速い切り替えを行うことで押し込む形を作り出すことができるチームです。

しかし、何試合か見た限りですが、少しもったいないプレーによる失点は多いような気がします。
せっかくプレスを掛けて外側に追い込んだのに、そこで人数を掛け過ぎたためということではないと思いますが、より抑えないといけない内側に出されたパスに対して寄せが甘くなってしまうといった、ボールホルダーへの距離の遠さみたいなことは試合中時々起こっていました。

また、もったいないという点でもう1つ、後ろから組み立てている最中にイージーなパスミスで失ってそのままピンチを作られるというケースも少なからず見受けられました。
これも秋田戦ではないですが、落ち着いて相手を見つつテンポよく動かすことができれば、どこかでふと空く場面が生まれてくるのではないかなと思います。

最後に

今節水戸はボランチの平野が出場停止のため出られません。今季ここまで欠場はたった3試合しかなく、出場時間で言うとチームで3番目に長く出ています。水戸としては非常に痛い事なのは間違いないですが、もちろんこれはうちとしてはだからどうこうとか考える必要はないことです。

秋葉さんが率いる情熱的なチームは、今季8勝しているうちの3つが逆転勝利という胆力を持っています。また、今季これまで引き分けがたった1つしかないという、討つか討たれるかハッキリしたチームでもあります。
攻撃的なチームですから打ち合いになる可能性もあるかもしれませんが、それはそれでうちとしても上等でしょう。現時点でより多くの引き出しを持っているのはうちのはずです。

夜空にプラネタスワン輝かせちゃいましょう。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。