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始まりの終わりに【展望】第42戦 FC町田ゼルビア戦

2021年12月4日

こんにちは。

各チーム来季に向けての動きが少しずつ表に出てきているわけですが、監督人事という点で言うと、琉球の喜名さんや山口の名塚さん、山形のクラモフスキーさんといった今季途中から就任された3人の続投が既に公式に発表されました。

反対に栃木の田坂さんや岡山の有馬さんなんかはうちと同じように今季限りでの退任というのが公式から発表されたわけですが、有馬さんの退任に関しては少し意外に感じました。

昇格という目標が達成できなかった中で3年という期間を一区切りで考えたのかもしれませんが、今季はリーグでもトップクラスの堅守を築いた上に、終盤戦に入ってからは得点力もアップして現在12戦負けなしを継続しています。
チームとしてもかなり洗練されていて完成度の高いチームができつつあるようにも感じていたので、退任というのは少し驚いたのと同時に、きっと各クラブにそれぞれ外からは見えない事情というのがあるのでしょうから、やっぱりチームを作りつつ結果を出すというのは大変なんだなとつくづく感じさせられました。

そしてそんなことを書いている間にも、千葉がユンジョンファンさんの続投を発表したり、甲府が伊藤さんの退任を発表したりと、師走に入ったということでまさにいろいろなことが走り始めている感じです。

負けないけど勝ち切れない

では本題、今年最後の展望です。
約9カ月に及ぶ長い長いリーグ戦の最後は、すっかり寒くなった我がホームにFC町田ゼルビアを迎えての試合です。

町田との前回対戦はよく覚えているという方もきっと多いことでしょう。
なんたって今年開幕からの13試合負けなしという記録を止められたのがアウェーでの町田戦でした。シーズンダブルは絶対に避けたいところですし、あの敗戦が対町田戦7試合目にして初の黒星でもあったようですから、ホームでは負けなしを継続するためにもやっぱり勝ちたいところです。

そんな町田ですが、その前回対戦以降は目立った不振もなく割と安定して勝ち点を積み重ねてきたと言えるかと思います。順位で言うとちょっとだけ4位まで浮上した節もありましたが、基本的には5~7位を常にキープしていた感じです。
成績的には10月に1度だけ連敗がありましたが、その直後の34節から前節までは8試合負けなしということで、終盤戦に入ってから今季最も長い期間無敗を継続しています。
ただその8戦負けなしの内訳をみると5試合が引き分けではあるので、勝ち切れないという課題があるとも言える最近の町田と言えそうです。

リーグ屈指の圧力

前回対戦時の展望では、今季からアーリアが加入したことによってそれまで特徴だった速攻に加えてポゼッションの色も増えている、ということを書いていたのですが、ここ最近の試合を見るとやっぱり前からのプレスや速い切り替えをベースとした、奪ってからの縦への意識や前への鋭い姿勢みたいなものがこのチームの特長だということを改めて感じます。

相手がビルドアップを3人で行ってきても、2トップ+SHが積極的に外を切りながらCBまでプレスを掛けますし、場合によっては2トップ+両SHが前線に並んじゃって高い位置で網を張るように制限を掛けることで縦パスの精度を落とさせて、運動量豊富で尚且つ読みも鋭いボランチがそれを回収しています。
そしてその奪った勢いを活かして前線へ出て行き、相手陣内に押し込んだままプレーを続けるというのがどの試合でもよく見られた流れでした。

ですから今節の一番のポイントとしては、町田の圧力に対してうちのビルドアップがしっかり剥がして前進できるかというのが大部分を占めると言っていいかもしれません。

ボランチの脇とやっぱ背後

全体が連動して押し上げるとはいえ前から激しく奪いに行く分だけボランチの周囲にスペースが生まれやすいリスクは抱えています。
町田としてはそれでもそのスペースに出す暇を与えないくらいにしっかりボールホルダーへプレッシャーを掛けることでそのリスクをケアしているのですが、とはいえ前節町田と対戦した大宮もその前に対戦した山形も、やっぱり何度かそこのスペースを突いてチャンスを作ることはできていました。

うちとしてはそんなどうしてもカバーし切れない状況というのをいかに作って、どれだけそこを突く形を作り出せるかが問われるかと思います。そういった意味ではCBの千葉からフワッとした斜めの浮球パスを今節はより一層期待したいところです。

また前節の振り返りでも書いていて、何だったら前回対戦時の振り返りでも書いていましたが、高い位置から奪いに来て、全体のラインも高く設定してくる町田に対してその背後、裏のスペースを突けるかというのも大事になってくるでしょう。
というか、そこを狙うアクションなくして中間のスペースを攻略するのはかなり至難の技になってくるでしょうから、どんどん積極的なランニングによる揺さぶりを見たいところです。

寒い季節も恐い海夏

攻撃についても少し。
元々の強みであった速攻に加えて遅攻からの崩しもできるようになったというのは、昨年リーグワースト4位の少なさだった得点数が現在はリーグ3位タイにまで飛躍していることからもよく分かります。
そしてその迫力ある攻撃を可能にしているのが前線のタレント達です。

後ろの選手は割と固定されたメンバーでやっているのに対して、前線は結構毎回様々な組み合わせでやっています。
スペースがあればサイドにもどんどん流れて受けて仕掛けられるドゥドゥ。同じくスペースに走り込んで起点を作りつつ味方を活かせる中島。高い技術があって狭いところでも落ち着いてプレーできるアーリア。そして言わずもがなですが圧倒的なポストプレーによって苦しい時間帯も味方に時間を与えてくれるテセ。

ですから注目選手というと正直1人には絞れないですし、絞るべきでもないのでしょうけど、それでも今回は上に挙げた選手をあえて外して吉尾を挙げておこうと思います。

右サイドを主戦場とする左利きということで、カットインからのシュートやラストパスといったプレーが特徴の選手です。
ただ縦に突破してクロスというのも増えた印象がありますし、かつてよりも“突貫小僧”や“ザ・ドリブラー”という印象だけではない、もっと何でもできる選手になっている印象を受けます。

カウンターであれば本来の持ち味であるドリブルがありますし、遅攻であれば内側に入って受けたり、インナーラップで深い位置へ入ったりということもできたりして、彼の存在というのも町田が速攻・遅攻のどちらでも得点が取れるチームになった1つのポイントに思えるほどです。

多士済々なタレントが揃っている中で、それでも10番・キャプテンの平戸がアンタッチャブルな存在と言えるとは思うのですが、そこを挙げてもそのまま過ぎるというのもありますし、実際最近に関して言えば平戸と同じくらい吉尾も替えの利かない選手になっているような気がするので、今回は彼を挙げてみました。

最後に

ちょうどいい巡り合わせと言っていいのか分かりませんが、勝った方が5位でフィニッシュというのは1つのモチベーションにしていいかもしれません。
また勝ち点を70台に乗せて終わろうというのも勝利への材料になるかもしれません。ただそんなものがなくたってシンプルに最後なんだから勝ちたいというのが分かりやすいとも思います……

なんて書いていたらロメロと大本の契約満了の報せが不意に届いてしまいました。
寂しい。何年見ていたってこの寂しさに慣れることはない気がします。

このメンバーで戦える最後の試合。
寂しいお別れもせめて勝って笑顔でいたい。
それが一番のモチベーションです。がんばろう。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。