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モアブログ

【番外】逆ナンではありません。~ぼっちを救え!スカウト活動(仮)~

2014年7月16日

皆さんはひとりでスタジアム観戦をされたことはありますか。
知り合いが誰もいない、そんな経験をされたことはありますか。

私は4年間ずっと独りでスタジアム観戦をしていました。
前回のブログで書かせて頂いたので詳細は割愛させて頂きますが、私は新潟に無縁な人間です。
なので、自分の中でどこかに「独りで応援することになるのは仕方ない」と言う気持ちがありました。
独りでスタジアムへ向かわなければ、大好きなアルビを応援することも、見ることも叶わなかったのですから。

覚悟はしていましたが、キックオフまでの待ち時間は今考えれば果てのない時間でした。
本や雑誌、ゲームや音楽。
あらゆるものを待機列に持ち込みましたが、時間を潰してもつぶしても結局潰しきれず、時計とにらめっこをしながらただただ耐えていました。
その点、受験勉強をしていた時期は救われていました。

私はたまたま関東在住のサポーターの方とお知り合いになり、サポーターズリンクから交流が広がり、独りでの応援は4年で区切りがつきました。

本当に幸運だったのだと思います

その後もTwitterなどで知り合った同年代からは「ずっと1人で応援していた」と言う言葉をたびたび耳にしました。

スタジアムではお一人で観戦されている方を見かけました。

あの方は1人で応援したくて応援しているのだろうか。
結果的に1人になってしまったのではなかろうか。
私が声をかけて良いものだろうか。

元々独りだった私は気になって仕方ありませんでした。

そんな思いを抱えながら数年の時が過ぎてしまいました。
そして、今年の4/12(土)の鹿島戦が近づいて来たある日。
Twitterでこんな言葉を目にしました。

「あぁ、鹿島戦はひとりだー」
その言葉を目にした瞬間、この人はきっとひとりで応援したくはないのだろうと思いました。
他の方が見たらそうは思わなかったかも知れません。

しかし、独りを経験したことのある私にはそうにしか思えませんでした。
その時、ふと気付きます。
「そうだ。私が誘ってしまえば良いんだ。」

私はすでにアルビレックス関東プロジェクトの子たちと応援をする約束をしていました。
1人で応援するよりもみんなで応援する方が楽しいに決まっている。
誘ってみよう。
そう、思ったのです。

kasima.JPG
試合に勝利し喜ぶ新潟の選手たち=4月12日、県立カシマサッカースタジアム

そんな私の気まぐれで誘ったSくんは、本当に楽しかったと言ってくれました。
今でもSくんは私たちと一緒に応援をしています。

「一緒に応援しませんか」
たった一言でスタジアムが何倍も楽しくなる方法を私は見つけてしまったのです。

そんなSくんの一件に留まらず、私は小さなプロジェクトを実行してみることにしました。
それは様々な理由でひとり観戦になってしまった人からアル関プロジェクトメンバーと一緒に応援したい人を募集する、「ぼっちを救え!スカウト活動(仮)」と言うものです。
私の仕事の繁忙さからTwitterのみの募集になってしまいましたが、リツイートして下さった皆様や席を確保してくれたアル関メンバーのご協力もあり、
5/3(土)の大宮戦で3人、5/10(土)の柏戦で2人、6/1(日)のナビスコ大宮戦では3人の方と一緒に観戦することで出来ました。

oomiya.JPG
大宮戦後半、守る舞行龍(4)=6月1日、NACK5スタジアム大宮

そこで出てきたのは、
「ひとりが嫌だから、誘って誰も一緒に見に行ってくれる人がいなかったら行かないこともある」
「ひとりを覚悟してスタジアムへ行く」
と言う言葉でした。

みんなアルビが好きなのに、
たまたま独りだったばっかりに応援が出来ない。
愛するチームの勇姿をその目に映すことが出来ない。

私は悲しくてたまりませんでした。

しかし、
大宮戦で会った人同士でTwitterでの交流が始まっていました。
柏戦で初めて会った子同士で交流が進み、ナビスコの大宮戦では仲良く応援に来ていました。
ナビスコの大宮戦で一緒に応援した子たちと小さな社会人飲み会を開いて社会人ならではの色々な話を話しました。
柏戦で新潟から来た初めましての子を紹介したら、新潟で交流の輪が大きく広がっていました。

私がつくった小さな出会いが、どんどん大きな繋がりとなっていくのを感じました。

もうすぐJリーグが再開されます。

今までより少しだけ周りを見回して見て下さい。
今までより少しだけ周りの声に敏感になって見て下さい。

「一緒に応援しませんか」

あなたの小さな勇気とその一言が、
誰かにとって、スタジアムを何倍も幸せな場所にすることが出来るかも知れません。

もう一度、ビッグスワンを4万人に。
そのきっかけは、実はすぐそばに溢れているかもしれません。

もう一度、4万人のアイシテルニイガタを。
皆さまとスタジアムでお会い出来るのを楽しみにしています。

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入場時、ゴール裏に浮かび上がった「アイシテルニイガタ」の人文字
=2013年11月23日、ビッグスワン 

◯●お知らせ●◯
7/26(土)に表参道ネスパス地下1階『お食事処 新潟食楽園』にて交流会が開催されます。幹事は関東在住大学生の山口くんです。下記URLよりお申込み頂けます。
日本酒が飲み放題とのことですが、もちろんソフトドリンクもご用意しております。
まだまだお席に余裕があるとのことですので、出会いを探している皆さま、繋がりを深めたい皆さま、是非ぜひご参加下さい。


齊藤千菜美(さいとう ちなみ)
東京都調布市育ち、神奈川県在住。通称マチ。社会人3年生。
父の影響でサッカーの虜に。2004年昇格元年のアルビレックスと出会い、新潟に無縁でありながら応援を始める。アルビレックス関東ジャイアント宴会幹事見習い中。みんながもっと繋がるきっかけを作りたいと夢を描き続けている。