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オレラグ

ナツナツナツナツ5連戦【Preview】第10節 大宮アルディージャ戦

2020年8月7日

こんにちは。
泰基に続いて將成も武者修行へ行きました。
今季は4バックだったり3バックだったりをかなりフレキシブルに変化させながら戦っている中で、SBとCBを兼ねることができる田上や新井がいい仕事をしてくれていますが、それと同時にやはりCBとして後ろでどっしり構えてくれているマウロと舞行龍という2人の存在は試合を経るごとに大きくなっているような気がしています。だからこそ、今後の日程を考えるとその2人だけに頼ることはできないでしょうから將成にもチャンスがあるかもと思っていたので、正直ここで貸し出してしまうのは不安な気持ちもなきにしもあらずといったところです。
それでも、何かしらの策というか目途があってのことでしょうから、とにかく將成には今季終了した時、鹿児島の人から「帰らないでくれ!」と懇願されるくらいの大活躍をしてほしいと思います(もちろん、ちゃんと返してもらいます)。

下馬評通りの現状

さて、今節のお話です。
お盆を前にしてようやく10節となるわけですが、そんな1つの区切りのタイミングで対戦する相手は大宮アルディージャです。

昨年は昇格プレーオフの1回戦で敗れ、シーズンオフには茨田や大前やファンマなどなかなかビッグな名前の選手たちが移籍してしまったわけですが、長崎の翁長や愛媛の近藤など、より高木さんの欲しいタイプの選手、ベースとなる3-4-2-1でフィットする選手を獲得することで、厚い選手層はキープして今季も入りました。
そして今季ここまでの成績が6勝2敗の2位。ある意味でシーズン前に有識者の方々が予想されていた通りといった感じでしっかり上位につけています。

基本の形は昨年から変わらず3-4-2-1。
昨年よりもビルドアップからの攻撃の形とか、ポゼッション率を高めた戦い方にチャレンジするということを開幕前の様々な記事では目にしましたが、実際始まってみるとそんなこともなく、ここまでの平均支配率もギリギリ50%に届かないくらいで、これは昨年と比較してもやや微増といったところです。
何より、これまでの試合で支配率60%を越えた2試合で敗れており、相手よりも下回るか上回っても55%まで届かないくらいだった残りの6試合には全て勝利していることからも、それほど昨年からチームの色は変わっていないことが窺えます。

効率よく、勝負強い

攻撃に関して昨年から変わっていないチームの色というのはつまり、個の能力であり、カウンターであり、セットプレーです。
カウンターというのは結局個の能力に繋がってくるわけですが、奥抜や黒川、イッペイ・シノヅカといったシャドーで主にプレーする選手は、DFの1人や2人は基本的に抜き去ることを前提に計算できてしまう選手であり、彼らが急先鋒となってカウンターからチャンスを作り出せます。

そして遅攻の場合でも、まず3バック+2ボランチが後方のビルドアップを担い、1トップ2シャドー+WB(両方の時もあれば片方の時もあり)の4,5人が前に張り出します。前に張ることで相手のDFを広げつつ前にも出させないようにして、ライン間に下りたシャドーや、シャドーが下りてDFを釣った裏に抜け出したWBが個で突破を図ります。
元々持っている素材がいいわけですから、ある程度の下味だけで十二分に形となるわけです。

ただ、遅攻に関しては必要以上に恐れる必要もないかと思っています。
狙いとしている形は見られても、それが毎試合たくさん実行できているわけではありません。
1つ参考として、8節に対戦した金沢は4-4-2の2トップを縦関係にして、両SHをグッと絞らせて、大宮の3バックの左右にはある程度持たせるやり方で成果を挙げていました。
SHがグッと絞る事でまずシャドーが下りて受けようとするハーフレーンのコースを塞ぎつつボランチもケアできる距離を取り、少し下がってWBが受ければSHがここもやはり中を閉めながらプレスを掛けるという形です。
中をしっかり閉めた上で寄せに行って、大宮の前に張る選手がボールを受ける際にパスの出し手と正対する形(=完全にゴールに背を向けた状態)を作れれば、守る方も強く取りに行きやすくなるという流れです。

かったい守備

攻撃のことに関していろいろ書いてみましたが、そもそも今季ここまで8ゴールしか奪えていないというのはリーグでもワースト5位タイで、複数得点も2度しかありませんから、得点力のあるチームではありません(だからこそそれで6勝もしているのはすごいわけですが)。
大宮の強さはここまでリーグ最少の3失点に抑えている守備にあります。

特別な秘策や守り方をしているわけではなく(自分が見えてないだけの可能性もあるのであしからず)、戦力の充実したチームがとにかくリスクを冒さないことで実現している最少失点のように見えます。
相手のボールになればシャドーの選手はスーッとSHの位置に下がり、1トップの選手も大体ハーフラインを少し越えたくらいでラインを設定し、自陣にガッチリ5-4-1のブロックを作ります。攻撃で個の強さを取り上げましたが、その前線何人かの個の力で攻撃は何とかなるからこそ、守備では極力リスクを冒さず人数を掛けて構えた守り方ができると言えるのかもしれません。

流れの中からの失点が今季は未だに1つもないというのは何とも生意……失敬。驚くばかりですが、そうなるとやはりセットプレーはより重要なものになってくるでしょう。

ここ2試合は完全なゾーンで守っていた大宮。
そうなるとやはり狙いどころとしてはニアの前に走り込んで触るか、もしくはゾーンの向こう側、ファーサイドから叩きつけるかということになります。個人的にゴールへの確率がより高く見積もれそうなのは後者かなと思っています。もちろん、ただシンプルに蹴っても厳しいでしょう。ショートで1つ動かしてゴール前の選手は何人かニアに走り込ませて意識をそちらに引かせておいてファーサイドというのが面白いのかなという気がします。
ただこれは素人が今思いついた小手先のやり方なので、見る上での参考にはなりません。ご了承ください。

またセットプレー以外で付け足しておくと、大宮はどうしてもマイボールになっても攻めあぐねるシーンがよく見られるので、そこで狙いを定めて描いた通りに奪えれば攻撃のリズムも生まれるはずです。つまりいい守備からのいい攻撃でチャンスを多く作ることは十分にできるということです。
さらに、普段はほとんどありませんが仮に大宮が前からプレスを掛けてきた時は、金沢もそうでしたが案外スムーズにライン間に起点を作ってクロスからチャンスまで作れていました。スペースが生まれる局面をしっかり狙っておきたいところです。

最後に

リーグは今節から真夏の5連戦突入です。
ちなみに5連戦は今回も含めて今年あと6回あるそうですが、あんまり先の事は考えないことにします。

最近湿りがちとはいえここまで16得点でリーグ2位の得点力を誇る新潟と、3失点でリーグ最少の守備力を誇る大宮の対戦。
大事になるのはチャンスを決め切ることと先制点。

勝つしかない。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。